日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ(公開日:2012.10.02)
〜活動の幅が広がっています〜
SCJが支援しているNPOの活動紹介(2012.10.02)
私たちセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)は、先月9月1日、一般社団法人おがるスターズ(以下、おがるスターズ)と協働で子ども支援事業(第2年次)を開始しました。この団体の前身は、仮設住宅の住民によって立ち上げられた『ひまわり集会所運営委員会』(以下、ひまわり)で、東松島市仮設住宅団地の集会所において、子どもたちが集まり、遊び、学び、そして成長できる時間と場所づくりのための運営や活動企画などを行ってきました。SCJと第一期に実施した協働事業の様子は、以前ご報告したブログをご覧ください。
その後、ひまわりはおがるスターズという団体に発展し、学術、芸能、教育、スポーツなど活動分野を広げ、以前にも増して精力的な活動を行っています。
おがるスターズというのは、宮城の方言で、「成長する人たち」(「おがる」:成長する、「スターズ」:すたず(人たち))という意味なんですよ。
おがるスターズの子ども支援活動事業は、引き続き「ひまわり」の事業として、子どもたちや地域住民の方にも親しまれています。
今日は、活動の範囲を広げ、成長し続ける「ひまわり」の活動の一部を紹介します。
第2年次の事業では、これまでの活動を基礎として、より多くの子どもが仮設住宅団地内で安全な遊ぶ場所や機会へアクセスができるように、これまでの活動地に加えて近隣の団地にも出かけて行き、子どもたち向けの活動を実施する計画です。
☆DVD鑑賞☆
暑い夏休み、家のそばの集会所で、友達とDVD鑑賞。活動では定期的なイベントとして月に2回ほど年齢ごとのイベントを実施しています。定期的なイベントを実施することで子どもたちは集会所が自分たちにも開かれた場であることを知ることができます。普段走り回って元気な子どもたちも、上映が始まると静まり返って、真剣に見入っています。
(実施地:東松島市内 仮設集会所3か所)
☆紙袋で仮面作り☆
「ひまわり」は、外部団体の協力を得て、子どもたちにアート活動の機会も提供しています。外部団体の協力を得ることにより、子どもたちに提供できる遊び、学び、成長するための活動内容の幅も広がります。
この日は「身の回りのものでお面を作ってみよう」という企画。
みんな個性豊かなお面が出来ました。
(実施地:東松島市内 仮設集会所1か所)
☆お料理教室でピザ作り☆
「ひまわり」は小学生を対象にワークショップなども企画します。近所のおばあちゃんたちにもお手伝いしてもらってピザ作りに挑戦。
男の子も女の子も興味津々。お家で作る〜という子どももいました。
(実施地:東松島市 仮設集会所1か所)
☆安全にスポーツ活動☆
今日はスポーツの日、外部団体の協力を得て子どもたちにスポーツ活動の機会も、月に一度、提供します。専門の団体が道具や設備を持ち込むことにより、団地内の限られたスペースでも子どもたちは運動を楽しむことが出来ます。
運動不足を解消!走り回ったりボールを投げたり、みんな思い思いに体を動かします。
仮設住宅の空きスペースは駐車場や車の通り道ばかりで子どもには危険な場所がいっぱいです。
外遊びに子どもも笑顔が満開です。これをこうやって・・・と道具を工夫して新しい遊びを作る子どももいます。
(実施地:東松島市 仮設集会所1か所)
こういったイベント企画のほか、未就学児を持つ養育者への子育て支援として集会所の開放や、日常的な子どもの居場所作りなど、同じ仮設に住む住民スタッフだからこそ出来る、きめの細かい支援を行っています。
今後の「ひまわり」の活動にも、ご期待ください☆
SCJは、このような、地域で活動しながら子どもたちを支える団体が、自分たちの力で子どもたちと共に活動を中長期にわたり継続していけるよう、キャパシティ・ディベロプメントも含め、今後も支援を続けていきます。
※キャパシティ・ディベロプメント:団体の基盤強化や、SCJのビジョンミッションにある子どもの権利についての理解強化
(報告:仙台事務所 勝又 萌子)