日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ(公開日:2014.05.12)
NPOの組織基盤強化を支える動きが進んでいます(2014.05.12)
東日本大震災発生直後から、各地域で地元の復興のために地道な活動を続けている市民団体がたくさんあります。コミュニティ・イニシアチブでは、それらの団体の皆さんに対して助成や組織基盤強化などの支援を行っています。
震災を機に、様々な団体が見られるようになりました。それまでと比べて突然活動規模が大きくなった団体、復興への強い思いから、とにかく個人レベルから活動を開始された団体、支援活動に掛かりきりにならざるを得ず、団体運営自体に手が回らない団体など、です。いま、震災から3年以上が経過し、団体の体力を超えた活動規模、人材確保の難しさ、寄付金や助成金の縮小等による資金調達の難しさ、といった理由から支援団体自身の維持発展のための支援が必要とされています。
そこで、団体が持続的に活動を行っていくための、経営管理、財務会計、広報戦略、資金調達、人材確保・育成といった、組織基盤強化へのサポートが注目されています。現在、その必要性の高まりから、全国規模では約10団体以上、地域レベルも含めると約20団体が被災地団体の組織基盤強化の助成金プログラムを展開しているとされています。資金的な支援以外にも、団体の課題点を洗い出すワークショップを通じて、ビジョン・ミッションを再確認したり、団体のチームビルディングや資金調達のためのマーケティング研修も併せて実施したりしているプログラムもあります。
ワークショップで組織基盤強化のポイントを真剣に聞く団体のみなさん
組織基盤強化に大切なポイントのまとめ
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンも、現在展開している各ファンドにおいて、組織基盤強化策の実施や、新たに、組織基盤強化に向けた助成金プログラムの準備を進めています。子ども支援団体の皆さんが活動を続けていくための一助となればと思います。
(東日本復興支援事業部 飯田)