日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ(公開日:2012.10.25)
“いわきの元気を届けます” 〜福島県立いわき海星高校アマチュア無線部「全市全郡コンテスト」参加〜(2012.10.25)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)は、ソニー株式会社と協働で、東日本大震災の被災地の子どもたちの支援のために設立したRESTART JAPANファンドの活動の一環として、次世代を担う子どもたちの夢やチャレンジをサポートする“夢実現プロジェクト”を展開しています。支援先の一つである福島県立いわき海星高校アマチュア無線部が2012年10月7日、「全市全郡コンテスト」に参加し、日本全国のアマチュア無線家と交信しました。
当日は雨天でしたが、「いわきの元気を電波にのせて!」を合言葉に、本支援で購入した無線機を使用して部員4名が元気に交信していました。
「こちら、ジュリエット、アルファ、59・・・どうぞ」と自分たちの無線コードを伝えると、電波の向こうにいる無線家が同じように無線コードを伝え、交信成功。このコンテストでは何人の無線家と交信できたかを競うのですが、無線コードの復唱が許されない緊迫感の中、参加した4人が一丸となってコードを聞き取っていました。
アマチュア無線部は情報通信科と専攻科の生徒14名が在籍しており、月1-2回のペースで活動しています。震災前は自分たちで立ち上げたFM局「FM永崎ビーチ(通称ながビー)」活動を通じて、夏休み限定で番組を企画・放送していましたが、震災が発生。「もう一度原点に戻ろう」と一人の人に直接思いを届けることができる無線活動を再開。顧問の日当(ひなた)先生が「自分の気持ちを伝えるというのは素晴らしい。一人でも多くの人に無線の楽しさを知ってほしい。」と語るように、部員たちも無線コードを駆使しながら自分たちの思いを伝えようと、全国の無線家と交信していました。
一番目に交信を担当したのは専攻科1年の柴田君。中学時代に、宇宙技術開発関連の仕事に就職した同校の先輩が活躍する新聞記事を目にし、「自分も宇宙技術開発に携わりたい」といわき海星高校に入学しました。その後、宇宙技術開発を支える無線に関心を持つようになりました。「無線は知らない人と顔を見ずに話さないといけないので大変。でもその人も無線が好きで、同じ共通点でつながっている。大変だけど、海外の人とつながったり会話ができたときが一番うれしい。将来は宇宙技術開発に携わる仕事に就きたい」と将来の夢を話してくれました。
また、部長で情報通信科3年生の関根君は、「無線で交信していると、『風評被害に負けないで!』『今の状況はどうですか?』『頑張って下さい』と全国の方たちに応援メッセージをもらうことがある。みんなからもらった応援に応えられるように頑張りたいと思うし、今回のコンテストもいわきから参加することに意味があると思う」と、いわきの元気を電波に乗せて日本全国に届けたいとの思いを語ってくれました。練習場所の確保や機材の整備など、震災前の状況に戻るにはまだ時間がかかりますが、彼らの無線活動が世界につながるよう、RESTART JAPANは応援し続けていきます。
◆「RESTART JAPANファンド」詳しくはこちら
◆子どもたちの夢の実現をサポートする「夢実現プロジェクト」詳しくはこちら
(報告:広報 北村)
当日は雨天でしたが、「いわきの元気を電波にのせて!」を合言葉に、本支援で購入した無線機を使用して部員4名が元気に交信していました。
「こちら、ジュリエット、アルファ、59・・・どうぞ」と自分たちの無線コードを伝えると、電波の向こうにいる無線家が同じように無線コードを伝え、交信成功。このコンテストでは何人の無線家と交信できたかを競うのですが、無線コードの復唱が許されない緊迫感の中、参加した4人が一丸となってコードを聞き取っていました。
アマチュア無線部は情報通信科と専攻科の生徒14名が在籍しており、月1-2回のペースで活動しています。震災前は自分たちで立ち上げたFM局「FM永崎ビーチ(通称ながビー)」活動を通じて、夏休み限定で番組を企画・放送していましたが、震災が発生。「もう一度原点に戻ろう」と一人の人に直接思いを届けることができる無線活動を再開。顧問の日当(ひなた)先生が「自分の気持ちを伝えるというのは素晴らしい。一人でも多くの人に無線の楽しさを知ってほしい。」と語るように、部員たちも無線コードを駆使しながら自分たちの思いを伝えようと、全国の無線家と交信していました。
一番目に交信を担当したのは専攻科1年の柴田君。中学時代に、宇宙技術開発関連の仕事に就職した同校の先輩が活躍する新聞記事を目にし、「自分も宇宙技術開発に携わりたい」といわき海星高校に入学しました。その後、宇宙技術開発を支える無線に関心を持つようになりました。「無線は知らない人と顔を見ずに話さないといけないので大変。でもその人も無線が好きで、同じ共通点でつながっている。大変だけど、海外の人とつながったり会話ができたときが一番うれしい。将来は宇宙技術開発に携わる仕事に就きたい」と将来の夢を話してくれました。
また、部長で情報通信科3年生の関根君は、「無線で交信していると、『風評被害に負けないで!』『今の状況はどうですか?』『頑張って下さい』と全国の方たちに応援メッセージをもらうことがある。みんなからもらった応援に応えられるように頑張りたいと思うし、今回のコンテストもいわきから参加することに意味があると思う」と、いわきの元気を電波に乗せて日本全国に届けたいとの思いを語ってくれました。練習場所の確保や機材の整備など、震災前の状況に戻るにはまだ時間がかかりますが、彼らの無線活動が世界につながるよう、RESTART JAPANは応援し続けていきます。
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(報告:広報 北村)