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日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ
(公開日:2012.10.23)

“夢はオリンピック優勝!” 〜福島県いわき市「レインボー体操クラブ」への体操器具支援〜(2012.10.23)

 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)は、ソニー株式会社と協働で、東日本大震災の被災地の子どもたちの支援のために設立したRESTART JAPANファンドの活動の一環として、次世代を担う子どもたちの夢やチャレンジをサポートする“夢実現プロジェクト”を展開しています。今回は支援先の一つである、福島県いわき市「レインボー体操クラブ」の活動をご紹介します。

「今から跳馬の練習を始めます」「よろしくおねがいします」との掛け声から始まった跳馬の練習。練習は、本支援で購入した跳馬器具とポリンボード(跳馬練習用のスプリング式跳躍板)を使用して行われました。



以前は跳び箱を使用して練習していましたが、子どもたちからは「本物の跳馬器具で練習できるようになり、練習が楽しくなった!」との声が聞かれ、跳馬の練習がより一層充実した様子がうかがえました。

この日、人一倍跳馬の練習に真剣だったある女子選手は、「他の選手にとって跳馬は点数が出しやすい種目。だけど私は苦手でした。でも練習するうちに少しずつ克服できた。苦手だった技ができた時、体操をやっていてよかったと思う」と、体操の醍醐味を語ってくれました。

続けて、行われたのが平均台の練習。小さな体で大きく回ります。
 

待ち時間も床で練習 
幼稚園生から高校生までの70名が在籍するレインボー体操クラブは2010年4月に設立され、東北大会ジュニア大会低学年の部で第3位に入賞する選手を輩出するなど、目覚ましい活躍を見せていました。しかし、1年後の2011年に震災が発生。同クラブに通っていた選手の半分が避難を余儀なくされ、体操競技から離れることになりました。レインボー体操クラブの練習会場も地割れや液状化の影響を受けたものの、震災後1か月後には活動を再開。そして、震災から1年半が過ぎた今では、ほとんどの選手が避難先から戻ってきており、震災前と同様、週末を含む週5日の練習が行われています。

指導担当の斉藤先生が「体操をやっていてよかったと思うような環境を作ってあげたい。まずは東北大会上位入賞を目指します!」と熱い思いを語ってくれました。そしてその思いに応えるように、選手コースに在籍する小学5年生の男子選手が「将来は内村航平選手を超えるような選手になりたい。そして、オリンピックで優勝したい。」と将来の夢を披露。その他にも「東北大会で満足できるような演技をしたい!」と高い目標設定で練習に取り組む選手が多く、今回の支援が選手たちの夢をつなぐよう、RESTART JAPANもエールを送り続けたいと思います!

◆「RESTART JAPANファンド」詳しくはこちら
◆子どもたちの夢の実現をサポートする「夢実現プロジェクト」詳しくはこちら

(報告:広報 北村)

 

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