イエメン(公開日:2022.03.28)
【イエメン】紛争激化から7年−報告書『安全な場所などない』
イエメンで戦闘が激しさを増してから7年が経ちました。セーブ・ザ・チルドレンは、報告書『安全な場所などない(No Place is Safe)』*を発表し、イエメンの子どもの6割が、この7年間で負傷した人を知っていることや、4人に1人の子どもが、家族がけがをしたと回答したことを明らかにしました。
この報告書は、同国21州のうち8州に暮らす400人の子どもたちを対象に行われ、この凄惨な紛争によって、子どもやその家族が最も重い代償を払っていることが明示されています。
8割近くの子どもたちが自身や家族、友人の安否を常に気にしており、大半が精神的苦痛やストレスへの対処に長い時間が必要だと答えています。また、7割を超える子どもたちが、学校への攻撃を少なくとも1回は経験しており、半数近くが地域の保健医療施設への攻撃があったことを話しています。
イエメン南西部出身のイサックさん(14歳)は、校庭でサッカーをしていたときにスナイパーに狙撃されました。
「私はボールを拾っているだけだったので、スナイパーが見逃してくれるものと思っていました。いつもは撃ってきません。めったに狙撃することはないのに、今回私の足を撃ちました。こうしたことが起ると、私や友だちは、学校は安全な場所ではないと感じてしまいます。スナイパーだけではなく、空爆や砲撃もあります。学校はもう安全なところではないです。」
セーブ・ザ・チルドレンは1963年からイエメンで活動しており、ほぼ全国規模で教育や保健・栄養、水・衛生、緊急・人道支援などを行っています。
*7年間にわたる紛争が、イエメンの子どもたちに及ぼした影響について調査しました。調査は、2021年12月に行われ、同国21州のうち8州で実施され、子ども400人と親100人、教員や保健医療スタッフ・支援関係者といった主要な関係者40人を対象としました。
この報告書は、同国21州のうち8州に暮らす400人の子どもたちを対象に行われ、この凄惨な紛争によって、子どもやその家族が最も重い代償を払っていることが明示されています。
8割近くの子どもたちが自身や家族、友人の安否を常に気にしており、大半が精神的苦痛やストレスへの対処に長い時間が必要だと答えています。また、7割を超える子どもたちが、学校への攻撃を少なくとも1回は経験しており、半数近くが地域の保健医療施設への攻撃があったことを話しています。
イエメン南西部出身のイサックさん(14歳)は、校庭でサッカーをしていたときにスナイパーに狙撃されました。
「私はボールを拾っているだけだったので、スナイパーが見逃してくれるものと思っていました。いつもは撃ってきません。めったに狙撃することはないのに、今回私の足を撃ちました。こうしたことが起ると、私や友だちは、学校は安全な場所ではないと感じてしまいます。スナイパーだけではなく、空爆や砲撃もあります。学校はもう安全なところではないです。」
セーブ・ザ・チルドレンは1963年からイエメンで活動しており、ほぼ全国規模で教育や保健・栄養、水・衛生、緊急・人道支援などを行っています。
*7年間にわたる紛争が、イエメンの子どもたちに及ぼした影響について調査しました。調査は、2021年12月に行われ、同国21州のうち8州で実施され、子ども400人と親100人、教員や保健医療スタッフ・支援関係者といった主要な関係者40人を対象としました。