インドネシア(公開日:2014.09.01)
【交通安全】 2014年9月より、西ジャワ州バンドン市における子どもたちと青少年のための交通安全事業を開始しました!(2014.09.01)
インドネシアでは、急激な経済発展に伴い、車やバイクを購入できる中間層が増えたことで、交通事故による被害が増加の一途をたどっています。2012年には年間117,949件の交通事故があり、29,544名が死亡、168,016名もの人が重軽傷を負いました。特に農村部に行くと、まだ幼い子どもたちが免許もなしに運転していたり、親が運転するバイクの後ろにヘルメット非着用で乗車するケースを頻繁に目にします。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと損保ジャパン日本興亜グループは協働で特に交通事故のリスクが高い西ジャワ州バンドン市において、子どもたちの交通安全状況を改善し、子どもたちが安全に暮らせるための交通安全事業を開始しました。
本事業では、?学校での教師や生徒への交通安全教育の実施、?学校周辺で交通事故が起こりやすい場所の交通インフラの整備、?政府やコミュニティの交通安全意識の向上に向けたキャンペーンの実施、の3点をメインの活動として、2018年3月までの4年間の計画で実施します。
本事業を開始するにあたって、2014年4月からバンドン市とバンドン地区の合計6カ所の地域で事前調査を行いました。事前調査の中では、交通安全に関わるデータ収集や、子どもたちに対する1対1のインタビューやグループディスカッションを実施し、子どもたちの生活の中でどこにどのようなリスクが潜んでいるかを分析しました。
9月には、実際に事業が行われる小・中学校30校の選定を行い、関係者との協議も開始させます。今後もこのブログにて、本事業に関する情報をお伝えしていきたいと思います。
(インドネシア担当:清水 梢)