インドネシア(公開日:2009.11.02)
皆さまの温かいご支援を被災地に届けています(09.11.02)
9月30日にスマトラ島沖を襲ったマグニチュード7.9の大地震から1か月が経ちました。当初の推定を上回り、犠牲者が1,117名、被災家族が25万世帯という大きな災害となってしまいました。この震災で傷を負った子どもたちに、皆様から温かいご支援をたくさん頂きました。心より感謝を申し上げます。皆様のご支援により、10月24日時点、約7万人(1万4千世帯)へシェルターと生活必需品、また子どもたちには学習用品など配布することができました。
仮設教室テントにて
(C) Save the Children
子どもたちを一日も早く日常の生活へ
支援の進捗に伴い、学校や子どもたちの被災後の様子が明らかになってきました。204校の3,354教室が損壊し、おおよそ9万人の生徒(幼稚園から高校まで)が教室がない状態となっています。震災による心の傷で、子どもたちの半分以上が家族から離れるのを怖がっていることも報告されています。また、交通量の多い幹線道路で、子どもたちの物乞いが多く見られるようになり、非常に危険な状態にさらされていることも懸念されています。1日も早く震災前の状況に環境を整えることが、子どもたちの心身の救済の第一歩だと考えています。
仮設教室テントにて授業を受ける子どもたち
(C) Save the Children
これまでの支援活動で、セーブ・ザ・チルドレンは、仮設教室テントの設置、また子どもたちが安心して過ごせるスペースの提供を行ってきました。支援活動を今後さらに拡大・補強すべく、ジャパン・プラットフォームの助成を受け、学習用品、教師用ツール、アクティビティキットなどを配布するため、日本人スタッフが来週から被災地で活動予定です。
崩壊した学校の前で遊ぶ子どもたち
(C) Save the Children