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インドネシア
(公開日:2007.12.26)

スマトラ沖地震現地レポート(2007.12.26)

 

【スマトラ沖地震・インド洋津波】
津波から3年 〜復興途上の子どもたちはいま〜


自然災害や紛争による破壊と人命の損失がまるで日常茶飯事のように頻発している中、あの未曾有の災害"スマトラ沖地震津波"から今日でちょうど3年を迎えます。

子どもたちのための民間の国際援助団体(NGO)セーブ・ザ・チルドレン(以下SC)は、2004年12月26日の災害発生直後から援助活動を開始し、現在も被災地の復興支援を継続しています。
SCの長い歴史の上でも最大最悪の災害でしたが、支援した被災者数は100万人を超え、その大半は子どもたちです。現在も被災地では、災害を乗り越え復興を目指して多くの人々ががんばっています。

世界中から、スマトラ沖大地震・津波による被害を受けた何百万人もの子どもたちとその家族を支援するために、前例のないほど多くの心優しい寄付が集まりました。セーブ・ザ・チルドレンの活動に対する寄付は、2億8,000万ドルに達しています。
このうち2億1,170万2,000ドル強を2007年末までに支出し、残りを2008年と2009年の長期開発支援の予算に計上します。私たちの津波支援プログラムでは、全支出のうち少なくとも90%をプログラム資金に用いることに重点を置いています。

セーブ・ザ・チルドレンの活動に対する寄付は、2億8,000万ドルに達しています。
【スマトラ沖大地震の被災概況】
スマトラ沖大地震の被災概況
【SCの主要な支援活動】
保健/子どもの保護/教育/シェルター配布・家の再建/生計/災害リスク削減

【SCの支援例】
インドネシア、アチェ 〜生計復興支援〜

津波災害の結果、アチェの労働人口のほぼ4分の一が職を失いました。SCは、生計復興支援プログラム(Economic Recovery Assistance=ERA)に着手し、資金を提供することにより被災した家族が基本的な生計を得られるよう支援しました。
2005年1月以降、ERAの支援は9,613人(内男性3,308・女性6,305)に達し、対象事業も農業から小口商売まで多岐にわたります。


ジリアン家族とボート〜現地の声〜
シムル島に住む2人の小さい子どもを持つジリアンとユスナは、ERAによって資金を得て、漁業用の船を買い換えることができました。この4人家族は、資金援
助を最大限に活かしました。"妻は非常に慎重な人間なんだ。魚とエビの漁からの利益を貯金して、今はコーヒーショップを経営し、自家製のケーキを売ってい
るんだ"とジリアンは語ります。
現在、ユスナはもっとビジネストレーニングを積みたいと思っており、自分のビジネスの成功を村の女性たちとシェアしたいと望んでいます。


イメージ:子どもたちタイ
SCは子どもの立場に立った防災訓練プロジェクトを成功させたことがあり、タイの津波被災地でもこのプロジェクトを取り入れました。このプロジェクトは、タイ南部の4地域、24の学校の子どもたちを対象に実施されました。

のプジェクトを通して、コミュニティと子どもたちは次の災害が起きた時に何をすべきか、そして損害とダメージをいかに防ぐべきかを計画立てられるようにな
ります。これにより、命や資産を守ることができるだけでなく、自分の人生をコントロールできるという確信も持てるようになります。
このプロジェクトの成功から、適切なサポートと指導があれば、子どもたちはコミュニティで防災訓練のリーダー的役割担うことができるのは明らかです。また、そのためには大人、特に教師やコミュニティの人々、プロジェクトのスタッフのサポートが成功の鍵になります。

→ 詳細な3年レポート(英文)

現在アチェで生計復興支援に従事している越川芳枝スタッフからの現場の声を1月半ばにHPにアップする予定です。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

SCは、2007年も多くの甚大な災害に対して世界中で支援活動を展開しています。スマトラ沖大地震災害から多くを学び、私たちの活動は、より速く、より効率的に、より効果的になっています。私たちの活動により、子どもたちに意義ある変化がもたらされています。








 

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