インドネシア(公開日:2016.06.08)
【交通安全】3月の活動のハイライト
今回は本事業2年目の最終月となる、3月の活動のハイライトを報告させていただきます。
1.対象校に交通安全インフラを設置しました
セーブ・ザ・チルドレンによる交通安全事業では、対象30校(小学校と中学校)に横断歩道や信号機といった比較的大きな交通安全インフラを整備する他に、学校周辺道路の中央分離帯として使用する三角コーンやウォーターバリア(水が重石として中に入っているプラスチック製の交通安全道具)、そして学校にヘルメットを着用して登校してきた子どもたちがヘルメットを置いたり掛けたりできる棚など、規模の小さい支援も各校のニーズに合わせて提供しています。今年度はまず10校への支援を開始していますが、今月、それら10校全ての支援が完了しました。
本事業では、来年度も引き、続き残りの20校へのニーズ調査と整備支援を進めていきます。
対象校に支給される三角コーンやウォーターバリア、そして「STOP!」サインや
交通整理スタッフ用の蛍光色ベストなど。後ろにある赤い棚がヘルメット掛けです。
校門前が交通量の多い道路に面している小学校。三角コーンやウォーターバリアを中央分離帯として使用しています。(三角コーンの右側にあるのがウォーターバリアです。また、赤く塗られた道路には「School Safety Zone(学校安全地帯)と書かれており、ドライバーに注意喚起し、徐行を促しています。)
へルメット棚はこのように使います。(小学校の廊下)
警察局を訪問した代表生徒チーム。
運転免許証を発行するプロセスの説明を聞いています。
運輸交通局を訪問した生徒たちは、交通安全に関するこれまでの自分たちの
議論内容を発表。交通局スタッフも生徒たちの発表にとても感心していました。
1.対象校に交通安全インフラを設置しました
セーブ・ザ・チルドレンによる交通安全事業では、対象30校(小学校と中学校)に横断歩道や信号機といった比較的大きな交通安全インフラを整備する他に、学校周辺道路の中央分離帯として使用する三角コーンやウォーターバリア(水が重石として中に入っているプラスチック製の交通安全道具)、そして学校にヘルメットを着用して登校してきた子どもたちがヘルメットを置いたり掛けたりできる棚など、規模の小さい支援も各校のニーズに合わせて提供しています。今年度はまず10校への支援を開始していますが、今月、それら10校全ての支援が完了しました。
本事業では、来年度も引き、続き残りの20校へのニーズ調査と整備支援を進めていきます。
対象校に支給される三角コーンやウォーターバリア、そして「STOP!」サインや
交通整理スタッフ用の蛍光色ベストなど。後ろにある赤い棚がヘルメット掛けです。
校門前が交通量の多い道路に面している小学校。三角コーンやウォーターバリアを中央分離帯として使用しています。(三角コーンの右側にあるのがウォーターバリアです。また、赤く塗られた道路には「School Safety Zone(学校安全地帯)と書かれており、ドライバーに注意喚起し、徐行を促しています。)
へルメット棚はこのように使います。(小学校の廊下)
2.交通安全研修を受けた生徒たちのための特別な研修:「交通安全について学んだ事を同じ学校の仲間にどのように伝えていけばいいの?」
この事業では、研修の対象となる生徒が中学生の場合、まずセーブ・ザ・チルドレンが先生たちと協働して、交通安全研修を対象校の生徒代表に対して行います。研修を受けた代表生徒たちはその後、授業時間や課外事業の時間を使って同じ学校の他の生徒たちにその知識を伝えていく計画になっています。
一方、これまでの課題として、直接研修を受けた代表生徒たちも、一から学んだ知識を分かりやすく他の生徒たちに伝えることは難しく、それなりの事前練習があると望ましいことが分かってきました。そこで、過去の研修受講者の中から特に知識が豊富で、強い意欲を持った生徒を試験によって選抜し、彼らに対して「研修進行役としての訓練」を実施することにしました。
研修は2日間にわたって行われ、各学校から平均10名ずつ、選ばれた男女生徒が参加しました。生徒たちは、子どもの権利や保護について学んでから、効果的なコミュニケーションの仕方や問題分析の方法等を学びました。2日目には「現場視察」も企画され、3グループに分けられた各チームが、バンドン市警察局、運輸交通局、そして交通インフラ研究センターに招待されました。
この事業では、研修の対象となる生徒が中学生の場合、まずセーブ・ザ・チルドレンが先生たちと協働して、交通安全研修を対象校の生徒代表に対して行います。研修を受けた代表生徒たちはその後、授業時間や課外事業の時間を使って同じ学校の他の生徒たちにその知識を伝えていく計画になっています。
一方、これまでの課題として、直接研修を受けた代表生徒たちも、一から学んだ知識を分かりやすく他の生徒たちに伝えることは難しく、それなりの事前練習があると望ましいことが分かってきました。そこで、過去の研修受講者の中から特に知識が豊富で、強い意欲を持った生徒を試験によって選抜し、彼らに対して「研修進行役としての訓練」を実施することにしました。
研修は2日間にわたって行われ、各学校から平均10名ずつ、選ばれた男女生徒が参加しました。生徒たちは、子どもの権利や保護について学んでから、効果的なコミュニケーションの仕方や問題分析の方法等を学びました。2日目には「現場視察」も企画され、3グループに分けられた各チームが、バンドン市警察局、運輸交通局、そして交通インフラ研究センターに招待されました。
警察局を訪問した代表生徒チーム。
運転免許証を発行するプロセスの説明を聞いています。
運輸交通局を訪問した生徒たちは、交通安全に関するこれまでの自分たちの
議論内容を発表。交通局スタッフも生徒たちの発表にとても感心していました。
今回の訪問によって、生徒たちは交通安全に関係する各行政機関の役割についても理解を深めたのでした。今後はきっとより自信を持って他の生徒たちを導いて行ってくれることでしょう。
最近バンドン市では交通安全へ取り組みの機運が高まっているようです。今月は交通安全に配慮する市民グループが「バンドン規律運動」という名前の公開討論会を立ち上げました。この発足会には、バンドン市長や、何百名もの市民団体のメンバー、そしてセーブ・ザ・チルドレンの交通安全事業チームや事業対象校の生徒たちも参加しました。
2014年から地道に活動を展開しながら、子どもたちが交通事故から守られるよう、行政に働きかけをしてきたセーブ・ザ・チルドレンの交通安全事業もこうした機運に影響を与えているのかもしれませんね。
さて、今年度事業の最後のご報告として、昨年11月に開催した小学生が対象の交通安全絵画コンクールのグランプリ作品を掲載させていただきます。
最近バンドン市では交通安全へ取り組みの機運が高まっているようです。今月は交通安全に配慮する市民グループが「バンドン規律運動」という名前の公開討論会を立ち上げました。この発足会には、バンドン市長や、何百名もの市民団体のメンバー、そしてセーブ・ザ・チルドレンの交通安全事業チームや事業対象校の生徒たちも参加しました。
2014年から地道に活動を展開しながら、子どもたちが交通事故から守られるよう、行政に働きかけをしてきたセーブ・ザ・チルドレンの交通安全事業もこうした機運に影響を与えているのかもしれませんね。
さて、今年度事業の最後のご報告として、昨年11月に開催した小学生が対象の交通安全絵画コンクールのグランプリ作品を掲載させていただきます。
この絵には、子どものヘルメット着用を呼びかけるメッセージが込められています。
色遣いがとても素敵ですよね!
来月からは事業も新年度を迎えます。次回もお楽しみに!
(インドネシア担当:鶴岡 友美)
色遣いがとても素敵ですよね!
来月からは事業も新年度を迎えます。次回もお楽しみに!
(インドネシア担当:鶴岡 友美)