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インドネシア
(公開日:2015.04.22)

【交通安全】3月の活動ハイライト(2015.04.22)

 
先月実施した事業開始時の現状を把握するための調査(ベースライン調査)の結果のまとめと分析を行いました。対象校30校のうちサンプル校15校の生徒(小学4年生と中学2年生)、保護者、教師の現在の交通安全知識や関連する行動および交通安全教育や学校周辺のインフラ整備の実態について調査しました。

主な結果は、下記の通りです。

  • ● バイクに同乗して通学する小学4年生の26%、中学2年生の40%しかヘルメット
       を着用していない(ヘルメットを着用しない理由は、ヘルメットを持っていない、
       乗車距離が短い、ヘルメットを着用するように言われたことがない、持っているヘ
       ルメットのサイズが小さい、など)
  • 通学路に横断歩道や歩道橋、スクール・セーフティー・ゾーンなどの整備がされて
       いないため、子どもたちが安全に道を横断できない
  • 保護者よりも教師の方が交通安全に関する知識が豊富である
  • 交通安全教育が現在の教育カリキュラムには組み入れられていない
  • 学校と学校周辺における既存の交通安全に関連する交通インフラ(横断歩道、歩道
       橋、歩道スペース、公共交通機関の停留所、学校内の駐車場など)は非常に少ない


↑交通安全研修で道路標識や信号などについて積極的に学ぶ小学生たち

また、3月末から3日間の日程で、生徒や保護者、教師の交通安全の知識向上を目的とする研修を試験的に実施しました。研修では、「道路におけるリスクと交通法規」や「安全な歩行と安全な通学路」をテーマにした演劇やディスカッション、現場視察など様々な方法を取り入れ、参加した生徒たちは楽しみながら熱心に取り組み、すべての課題を完成させることができました。その結果、一部改良の余地があるものの、今回の手法が今後の研修でも活用できることを確認することができました。



↑研修では地元の交通機関の利用の仕方のシミュレーションも

そして先月から開始されている交通安全教育教材の作成に関しては、教材に含む科目案が以下のようにまとめられました。

  • 道路でのリスクと交通状況
  • 道路標識、信号、交通規則について
  • 子どもたちに安全な通行と安全な通学路についてどのように教えるか
  • 子どもたちにバイクに同乗する際の安全な乗り方と、公共交通機関の使用方法につ
       いてどのように教えるか

さらに保護者向けの教育の項目には「どのように子どもたちを交通事故のリスクから守るか」、そして教師向けのものには「どのように交通安全に関するトピックを授業に盛り込むか」といった内容も含む予定です。

来月には、保護者と教師とともに交通安全教育教材作成のためのワークショップを開催します。教材に関してそれぞれの立場からどのような意見が出されるのか楽しみです。また、教師向け交通安全研修も予定されており、盛り沢山の内容となっています。次回もお楽しみに!

(インドネシア担当:鶴岡 友美)

 

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