インドネシア(公開日:2016.08.29)
【交通安全】5月の活動のハイライト
今月は小学校2校での生徒と保護者への交通安全研修の実施に加え、日本のテレビ局による取材が入るなど、盛りだくさんの活動となりました。
1.小学校での研修風景
セーブ・ザ・チルドレン交通安全事業チームによる、対象小学校での交通安全研修はすでに各校2回目を迎えています。
2回目の研修で特徴的なのは、教師の参加の度合いです。1回目はセーブ・ザ・チルドレンのスタッフが実施する研修を横で見ていた教師たちですが、2回目の研修からは昨年の研修からコツをつかんだ教師たちが自ら研修を進めていくようになっています。セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは、必要な時に適宜「助け舟」を出す形で研修を側面支援しています。教師の研修運営への積極的な参加は、今後各学校が交通安全教育を自主的に実施していく上でとても重要です。
ここで、今回の研修を受けた生徒からの声を紹介します。
今月研修が行われた小学校のひとつであるパシール・カリキ小学校に通うナジカさん(女子・10歳)は、学校で開催された交通研修に参加して、徐々に内容に引き込まれていったようです。そしてその理由を以下のように語ってくれました。
「研修は単に先生の話を聞くだけでなく、交通安全ルールに関する様々なシミュレーションがあったり、交通安全クイズのコーナーで自分が学んだ知識を披露する機会があったりと、とても楽しかったです。特にクイズコーナーでは、チームを組んで、全ての課題をクリアしなければなりません。私たちはクイズが用意されているポイントを回って、各ポイントで正しい交通安全ルールを模倣して見せる必要があります。例えばあるポイントでは、私は正しい横断歩道の渡り方を実際にやって見せなければなりませんでした。」
バイクの安全な同乗方法についてやってみせる教師たち。
ヘルメットをしっかり被るのは基本ですね。
子どもたちが教師と一緒に学校前の交通状況について調査しています。
安全な通学のしかたのヒントもこうした調査から得られます。
小学生には、自分の体を動かしたり、仲間と一緒に考えたりする活動をふんだんに取り入れた研修が、楽しく、また、より深く学ぶ機会になったようです。そしてそのような研修を各学校の教師が主体となり実施していけるようになれば素晴らしいですね。
2.保護者向け交通安全研修のファシリテーター研修
さて、講師が一方的に話すだけでは研修が効果的でないのは、大人にとっても同じです。
実はこれまでも、保護者向け交通安全研修ではこの点が課題でした。というのも、当研修では保護者の代表者がファシリテーターを担当するからなのです。ただでさえ、人に何かを教えた経験があまりない保護者は、研修本番中、交通安全の教材の内容を参加者に説明することで精一杯になってしまい、まるで「ワンマン・ショー」のようになってしまいがちなのです。しかし、私たちが目指しているのは、保護者たちがお互いに交通安全に関する情報を共有し、意見交換できる研修であり、その研修の結果として、子どもたちが交通事故のリスクにさらされない社会を作っていくことなのです。
参加者の間で活発に議論が飛び交う研修スタイルの確立を目指して、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは保護者研修のファシリテーターを育てていく努力を続けています。
ファシリテーター研修を受けた保護者代表者が、他の保護者たち(今回は小学校の
保護者が対象)に交通安全について伝えています。練習の成果が出るよう頑張って!
ファシリテーターによる講習を熱心に聞き入る保護者たち。
今回は練習の成果が出たのかもしれませんね!
1.小学校での研修風景
セーブ・ザ・チルドレン交通安全事業チームによる、対象小学校での交通安全研修はすでに各校2回目を迎えています。
2回目の研修で特徴的なのは、教師の参加の度合いです。1回目はセーブ・ザ・チルドレンのスタッフが実施する研修を横で見ていた教師たちですが、2回目の研修からは昨年の研修からコツをつかんだ教師たちが自ら研修を進めていくようになっています。セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは、必要な時に適宜「助け舟」を出す形で研修を側面支援しています。教師の研修運営への積極的な参加は、今後各学校が交通安全教育を自主的に実施していく上でとても重要です。
ここで、今回の研修を受けた生徒からの声を紹介します。
今月研修が行われた小学校のひとつであるパシール・カリキ小学校に通うナジカさん(女子・10歳)は、学校で開催された交通研修に参加して、徐々に内容に引き込まれていったようです。そしてその理由を以下のように語ってくれました。
「研修は単に先生の話を聞くだけでなく、交通安全ルールに関する様々なシミュレーションがあったり、交通安全クイズのコーナーで自分が学んだ知識を披露する機会があったりと、とても楽しかったです。特にクイズコーナーでは、チームを組んで、全ての課題をクリアしなければなりません。私たちはクイズが用意されているポイントを回って、各ポイントで正しい交通安全ルールを模倣して見せる必要があります。例えばあるポイントでは、私は正しい横断歩道の渡り方を実際にやって見せなければなりませんでした。」
バイクの安全な同乗方法についてやってみせる教師たち。
ヘルメットをしっかり被るのは基本ですね。
子どもたちが教師と一緒に学校前の交通状況について調査しています。
安全な通学のしかたのヒントもこうした調査から得られます。
小学生には、自分の体を動かしたり、仲間と一緒に考えたりする活動をふんだんに取り入れた研修が、楽しく、また、より深く学ぶ機会になったようです。そしてそのような研修を各学校の教師が主体となり実施していけるようになれば素晴らしいですね。
2.保護者向け交通安全研修のファシリテーター研修
さて、講師が一方的に話すだけでは研修が効果的でないのは、大人にとっても同じです。
実はこれまでも、保護者向け交通安全研修ではこの点が課題でした。というのも、当研修では保護者の代表者がファシリテーターを担当するからなのです。ただでさえ、人に何かを教えた経験があまりない保護者は、研修本番中、交通安全の教材の内容を参加者に説明することで精一杯になってしまい、まるで「ワンマン・ショー」のようになってしまいがちなのです。しかし、私たちが目指しているのは、保護者たちがお互いに交通安全に関する情報を共有し、意見交換できる研修であり、その研修の結果として、子どもたちが交通事故のリスクにさらされない社会を作っていくことなのです。
参加者の間で活発に議論が飛び交う研修スタイルの確立を目指して、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフは保護者研修のファシリテーターを育てていく努力を続けています。
ファシリテーター研修を受けた保護者代表者が、他の保護者たち(今回は小学校の
保護者が対象)に交通安全について伝えています。練習の成果が出るよう頑張って!
ファシリテーターによる講習を熱心に聞き入る保護者たち。
今回は練習の成果が出たのかもしれませんね!
今月はこの他にも、バンドン市内コブロング域で開催されたバンドン市主催の交通安全キャンペーン活動にも参加したりしています。バンドン市長は交通安全対策を市の重要な課題のひとつとして認識しており、最近取り組みを強化しています。セーブ・ザ・チルドレンの交通安全事業チームはこうした機運も活用し、子どもを交通事故から守る取り組みの推進に日々取り組んでいます。
次回もお楽しみに!
(インドネシア担当 鶴岡 友美)
次回もお楽しみに!
(インドネシア担当 鶴岡 友美)