バングラデシュ(公開日:2019.10.25)
バングラデシュ ロヒンギャ難民支援 難民キャンプで暮らす子どもたちの健康を守る
2017年8月25日以降、ミャンマー・ラカイン州における暴力の激化を受け、多くのロヒンギャの人々が家を追われ、隣国バングラデシュへ避難しています。現在、バングラデシュに避難するロヒンギャ難民の数は90万人以上にのぼります。これらの難民の多くは、バングラデシュ南東部に位置するコックスバザール県にある難民キャンプに居住しています。
この難民キャンプは丘陵地に形成されており、サイクロンやモンスーンの影響を受けやすい地域です。豪雨によりキャンプが水浸しになったり、強風で家やトイレが破損したりして、衛生環境が悪化します。衛生環境の悪化は、急性水様性下痢症などの感染症の蔓延にもつながるため、子どもたちの健康に深刻な影響を及ぼします。
この難民キャンプは丘陵地に形成されており、サイクロンやモンスーンの影響を受けやすい地域です。豪雨によりキャンプが水浸しになったり、強風で家やトイレが破損したりして、衛生環境が悪化します。衛生環境の悪化は、急性水様性下痢症などの感染症の蔓延にもつながるため、子どもたちの健康に深刻な影響を及ぼします。
セーブ・ザ・チルドレンは、ロヒンギャ難民の子どもたちとその家族が、安全な水および衛生施設にアクセスできるよう、トイレや井戸などを整備しています。トイレを建設する際には、子どもたちの手の届く位置に鍵を設置するなど、子どもたちが使用しやすいように工夫しています。このような少しの工夫で、子どもたちが安全にトイレを使えるようになります。
また、難民一人ひとりが良好な衛生環境で過ごせるよう、手洗い指導などの衛生に関するワークショップも実施しています。ワークショップでは、正しい手洗いの方法の実演も取り入れており、子どもたちは真剣に、かつ楽しく学んでいます。「なぜ手洗いは重要だと思いますか」と子どもたちに問いかけると、素早く何人もの手が挙がり、「病気にならないようにするため!」と子どもたちが元気に答えました。
また、難民一人ひとりが良好な衛生環境で過ごせるよう、手洗い指導などの衛生に関するワークショップも実施しています。ワークショップでは、正しい手洗いの方法の実演も取り入れており、子どもたちは真剣に、かつ楽しく学んでいます。「なぜ手洗いは重要だと思いますか」と子どもたちに問いかけると、素早く何人もの手が挙がり、「病気にならないようにするため!」と子どもたちが元気に答えました。
さらに、キャンプが丘陵地にあることから、トイレに行くときに、子どもたちが坂ですべってけがをしてしまうといった問題もあります。この問題を解決するため、トイレなどに行く際に通る道を整備しています。安全に利用できるトイレがあり、そして、そこに安全に行くことができて初めて、子どもたちのトイレへのアクセスが改善されたと言えます。
難民キャンプの衛生環境を改善し、子どもたちの健康が守られるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、バングラデシュにおけるロヒンギャ難民の子どもたちとその家族への支援を継続します。
本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォーム、株式会社東京ユニフォームからのご支援により実施しています。
(海外事業部 ロヒンギャ難民支援事業担当・渡邊紗世)
本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォーム、株式会社東京ユニフォームからのご支援により実施しています。
(海外事業部 ロヒンギャ難民支援事業担当・渡邊紗世)