バングラデシュ(公開日:2023.03.20)
【ロヒンギャ難民支援】火災の被害にあった子どもへのこころのケア
2023年3月5日14時ごろに、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで発生した火災によって、約2,800世帯の住居が焼失し、約1万6,000人が被害を受けました。火災翌日から支援を開始したセーブ・ザ・チルドレンでは、衣類の配布や住居支援と並行して子どもたちへの心のケアを行っています。
セーブ・ザ・チルドレンが運営している「青少年と子どものためのひろば」2ヶ所と、個別支援が必要な子どもへ支援を行うための「ケースマネジメントセンター」も焼失しました。
焼失した「青少年と子どものためのひろば」(左)と「ケースマネジメントセンター」(右)
「青少年と子どものためのひろば」は2017年10月に難民キャンプの中で初めて設立されたひろばで、設立当初から多くの子どもたちが安心して過ごせる場所でした。
火災前の「青少年と子どものためのひろば」(左)と「ケースマネジメントセンター」(右)
再開された「青少年と子どものためのひろば」の一つは仮設テントで、もう一つは日除けのもとで活動を実施しています。子どもたちはテント設営の様子を見守っており、ひろばが再開すると多くの子どもたちが戻ってきました。子どもたちは、ひろばの中で絵を描いたり、ゲームをしたり、友だちやスタッフと話したり、思い思いに時間を過ごしています。
テントで活動を再開した「青少年と子どものためのひろば」
子どもたちの中には遊びを通じて、自分の気持ちを表現する子どももいます。
この絵は焼失した「青少年と子どものためのひろば」と花の咲いている庭です。左に描かれている人について、この絵を描いた子どもは「心の中では涙を流している」と教えてくれました。ほかにも、自分の家や周りの環境を描き、「前の子どもひろばが戻ってきてほしい。家もひろばも焼けてしまって悲しい」と気持ちを話してくれる子どももいました。
現在、火災直後の支援として様々な緊急支援が実施されていますが、今後は復興に向けた支援がますます必要になります。水・衛生施設(水飲み場やトイレ、水浴び場など)の復旧や住居、病院や学習センターの再建などと並行して、セーブ・ザ・チルドレンでは「青少年と子どものためのひろば」や「ケースマネジメントセンター」を再建し、引き続き子どもへのこころのケアを実施していきたいと考えています。
仮設のテント設営が難しく、日除けを設置し活動を再開したもう一つの「青少年と子どものためのひろば」で遊ぶ子どもたち
最後に、このたびの火災により被害を受けたロヒンギャの人たちに対して、心よりお見舞い申し上げます。
(海外事業部 田部井梢)
セーブ・ザ・チルドレンが運営している「青少年と子どものためのひろば」2ヶ所と、個別支援が必要な子どもへ支援を行うための「ケースマネジメントセンター」も焼失しました。
焼失した「青少年と子どものためのひろば」(左)と「ケースマネジメントセンター」(右)
「青少年と子どものためのひろば」は2017年10月に難民キャンプの中で初めて設立されたひろばで、設立当初から多くの子どもたちが安心して過ごせる場所でした。
火災前の「青少年と子どものためのひろば」(左)と「ケースマネジメントセンター」(右)
2017年のミャンマーからの大規模な避難や、2021年に発生した大規模な火災、連日の治安悪化そして今回の大規模な火災と、さまざまな困難に直面しているロヒンギャの子どもたちにとって、安心できる場所を一刻も早く取り戻すため、セーブ・ザ・チルドレン子どもの保護チームは翌日から休みなく復旧に取り組み、火災から4日後に仮設の「青少年と子どものためのひろば」を再開しました。
「青少年と子どものためのひろば」再開に向けたテント設営の様子
再開された「青少年と子どものためのひろば」の一つは仮設テントで、もう一つは日除けのもとで活動を実施しています。子どもたちはテント設営の様子を見守っており、ひろばが再開すると多くの子どもたちが戻ってきました。子どもたちは、ひろばの中で絵を描いたり、ゲームをしたり、友だちやスタッフと話したり、思い思いに時間を過ごしています。
テントで活動を再開した「青少年と子どものためのひろば」
子どもたちの中には遊びを通じて、自分の気持ちを表現する子どももいます。
この絵は焼失した「青少年と子どものためのひろば」と花の咲いている庭です。左に描かれている人について、この絵を描いた子どもは「心の中では涙を流している」と教えてくれました。ほかにも、自分の家や周りの環境を描き、「前の子どもひろばが戻ってきてほしい。家もひろばも焼けてしまって悲しい」と気持ちを話してくれる子どももいました。
現在、火災直後の支援として様々な緊急支援が実施されていますが、今後は復興に向けた支援がますます必要になります。水・衛生施設(水飲み場やトイレ、水浴び場など)の復旧や住居、病院や学習センターの再建などと並行して、セーブ・ザ・チルドレンでは「青少年と子どものためのひろば」や「ケースマネジメントセンター」を再建し、引き続き子どもへのこころのケアを実施していきたいと考えています。
仮設のテント設営が難しく、日除けを設置し活動を再開したもう一つの「青少年と子どものためのひろば」で遊ぶ子どもたち
最後に、このたびの火災により被害を受けたロヒンギャの人たちに対して、心よりお見舞い申し上げます。
(海外事業部 田部井梢)