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バングラデシュ
(公開日:2021.03.24)

ロヒンギャ難民キャンプで大規模火災 数万人に影響

 
現地時間2021年3月22日に、バングラデシュ南東部コックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災が発生しました。この地域では、80万人以上のロヒンギャの人たちが避難生活をおくっています。この火災による被災者数は明らかになっていませんが、火災が及んだ地域には8万人以上のロヒンギャ難民が生活をしています。

バングラデシュ南東部コックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプで発生した大規模火災の映像(2021年3月22日撮影)

この火災を目撃したセーブ・ザ・チルドレンのボランティア タイェバ・ベガム(Tayeba Begum)は次の通り話します。

「炎は、あっという間に広がり、何が起こったのか分からないまま、私たちの家にも燃え広がりました。人々は悲鳴をあげてあちこちに逃げました。子どもたちは、家族を探し泣きながら走り回っていました。私が最近目にした最も恐ろしい出来事です。」

セーブ・ザ・チルドレン バングラデシュ事務所代表オンノ・ファン・マネンは次の通り訴えます。「今回の火災は、今年ロヒンギャ難民キャンプで起こった2度目の火災であり、これまでで最大の規模です。限られた土地に大勢の人が密集して暮らす難民キャンプの火災のリスクは非常に高く、数日前にも、別の火災で保健医療施設を一つ失いました。

  
ロヒンギャ難民キャンプで発生した火災の様子(2021年3月22日撮影)

今回の火災は、キャンプに暮らすロヒンギャの人たちに、壊滅的な影響を及ぼしており、私たちは、火災によって自宅や学習センター、「こどもひろば」が失われた子どもたちへの影響を特に懸念しています。また、このような衝撃的な出来事を経験したことによる精神面への影響も危惧しています。セーブ・ザ・チルドレンは、困難な状況に置かれたロヒンギャの人たちを支援しており、今後数時間、数日の間でさらなる支援の必要性について検討していきます。」

セーブ・ザ・チルドレンは、政府や他の支援団体などと協力して、この火災の影響を受ける子どもたちやその家族に、一時的に安全な場所を提供したり、親と離ればなれになった子どもたちの支援などに取り組んでいます。





 

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