バングラデシュ(公開日:2022.03.31)
【バングラデシュ】 青少年の起業・就業支援事業を開始しました
バングラデシュの人口は1 億6,000万人、そのうち約30%が10歳から24歳で、毎年新たに約200万人の若い労働人口が増加しています。しかし、バングラデシュにおける青少年(15歳から24歳)の失業率は8.1%と高く、990万人が教育や就労、就労に向けた訓練などを受けていないNEET(Not in Education, Employment or Training)の状態にあると言われています。
本事業は皆様からのご寄付で実施しています。
また、仕事に就いていたとしても、教育や訓練を受けられずに低賃金で危険な労働に従事していることもあります。特に、女性は家事労働に従事するため、起業や就業機会、そのためのスキルを伸ばす機会が少なかったり、児童婚のリスクに晒されたりしています。
セーブ・ザ・チルドレンは、2022年1月よりバングラデシュのチャットグラム(旧名:チッタゴン)県で、女性をはじめ特に脆弱な状況にある青少年が起業や就業に必要な知識やスキルなどを身に着け、持続的な方法で、起業や就業の機会を得られるようにするため、1年間にわたる事業を開始しました。
具体的な活動としては、下記を予定しています。
(1)養育者や地域住民への起業・就業に関する啓発
(2)パソコンなどを整備した巡回バスを活用した移動式研修センターにおけるITスキル、ライフスキルなどの研修実施
(3)起業・就業支援
(4)インターンや就業機会の拡大を目指した企業とのネットワーク拡大
セーブ・ザ・チルドレンは、2022年1月よりバングラデシュのチャットグラム(旧名:チッタゴン)県で、女性をはじめ特に脆弱な状況にある青少年が起業や就業に必要な知識やスキルなどを身に着け、持続的な方法で、起業や就業の機会を得られるようにするため、1年間にわたる事業を開始しました。
具体的な活動としては、下記を予定しています。
(1)養育者や地域住民への起業・就業に関する啓発
(2)パソコンなどを整備した巡回バスを活用した移動式研修センターにおけるITスキル、ライフスキルなどの研修実施
(3)起業・就業支援
(4)インターンや就業機会の拡大を目指した企業とのネットワーク拡大
養育者や地域住民への起業・就業に関する啓発では、女性を含む青少年自身が、自身の置かれた状況を認識し、そこから新たな目標や社会に向かうことができる方法を学ぶとともに、地域の人たちが、青少年が教育や職業訓練を受け、働くことの重要性を認識できるように啓発を行います。
また、女性は住んでいる地域をひとりで離れることができない文化的背景もあるため、巡回バスを活用した移動式研修センターで研修を実施し、女性や経済的に移動が難しい青少年も研修の機会を得られるように配慮します。
研修では、青少年が知識やスキルを獲得するだけでなく、自身の可能性を十分に発揮できるようになることも目指し支援を行っていきます。
加えて、起業のためのサポートや就業に向けた履歴書作成と面接支援、企業とのネットワーク拡大によるインターンや就業機会の拡大を通じ、この活動に参加した青少年が持続的な方法で起業・就業機会を得られるように支援します。
これらの活動を通して、貧困の悪循環から抜け出し、児童労働や児童婚から自身を守ることができるようになること、またレジリエンス(回復力)を高めることを目指します。
本事業は皆様からのご寄付で実施しています。
(海外事業部 田部井梢)