トップページ > スタッフブログ > バングラデシュ > 【バングラデシュ ロヒンギャ難民支援】セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン医療アドバイザーと現地とのリモートモニタリング会議を開催

バングラデシュ
(公開日:2020.12.04)

【バングラデシュ ロヒンギャ難民支援】セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン医療アドバイザーと現地とのリモートモニタリング会議を開催

 
2020年11月11日、セーブ・ザ・チルドレン バングラデシュ事務所の保健チームと、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン医療アドバイザー2人が、ロヒンギャ難民支援についてリモートモニタリング会議を開催しました。


リモートモニタリング会議の様子(上段右から2番目:松藤氏、上段左端:杉下氏)


診療所での診察の様子 マスクやガウンを着用して


診療所の待合室の様子 マスクを着用し距離を保って座っています。

今年3月31日より開始したロヒンギャ難民への保健・栄養・心理社会的支援事業では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン医療アドバイザーである医師の松藤凡氏(学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院統括副院長(兼)人事センター長(兼)小児総合医療センター長(兼)小児外科部長、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン理事)と、医師の杉下智彦氏(東京女子医科大学、国際環境・熱帯医学講座教授/講座主任)の指導のもと、難民キャンプ内に建てられた診療所の一つを拠点として、基本的な保健サービスの提供と母子への栄養支援、心理社会的支援を実施しています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、モニタリングのための現地渡航が難しい中、今回はオンラインツールを用いてリモートモニタリング会議を開催しました。会議では、バングラデシュの事業スタッフが事業進捗や課題および対応方法について発表したほか、両医師との意見交換を行いました。

セーブ・ザ・チルドレンのバングラデシュ保健チームからは、難民キャンプ内の保健サービスの提供状況や、新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防対策について発表されました。診療所では、ソーシャルディスタンスを十分に保ち、手洗いを徹底するなどの感染対策を行い、事業開始から今年10月末までに、のべ1万146人へ保健サービスを提供しました。

また、難民やホストコミュニティの人たちからなる地域のヘルスワーカーが家庭訪問を実施し、自宅での感染予防対策の指導や新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる人の特定、医療機関受診へつなげたりしており、感染拡大防止と感染が疑われる人への迅速な対応に努めていることが共有されました。

さらに、この事業は、診療所利用者である難民やホストコミュニティの人たちの声を聞きながら進めています。事業開始にあたり、キャンプ内に宗教指導者や地域のリーダーを集めて、難民やホストコミュニティの人たちの声を聞き、その結果、診療所の診療時間を延長するなど利用者にとってさらに利用しやすい体制を整えることにつながっています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン医療アドバイザーの医師からは、新型コロナウイルス感染症対策についての情報共有がなされたほか、通常の活動を続けることと同時にパンデミック下で本当に必要な活動を見極めていくことの重要性が強調されました。現地のひっ迫した状況で、どのように感染を予防できるかについて、現地スタッフと医療アドバイザー間で活発な意見交換がなされました。

新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している中で、より脆弱な立場に置かれた難民キャンプに住む子どもたちやその家族の健康が守られるよう支援を継続していきます。

本事業は、皆様からのご寄付とジャパン・プラットフォーム、株式会社東京ユニフォームからのご支援により実施しています。

(海外事業部 ロヒンギャ難民支援事業担当 加藤笙子)


 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP