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バングラデシュ
(公開日:2021.09.13)

【ロヒンギャ難民支援】水・衛生および居住環境改善事業を開始しました

 

給水施設を利用する子どもたち

2017年に多くのロヒンギャの人たちがバングラデシュへ避難をしてから4年が経ちました。ロヒンギャ難民の避難生活は、依然として困難が多く、支援が必要な状況です。セーブ・ザ・チルドレンは、2021年9月1日から難民キャンプの水・衛生環境と居住環境改善事業を開始しました。

ロヒンギャ難民キャンプに多くの人たちが避難してきた当初は、キャンプ内に簡易的なトイレや給水施設しかありませんでした。しかし、避難生活の長期化により、2019年頃からは、耐久性の高い水・衛生施設が設置され、人道支援団体や難民自身による維持・管理が行われてきましたが、現在、各施設の老朽化が課題となっています。

また、ロヒンギャ難民キャンプは丘陵地に形成されており、毎年モンスーンの季節には洪水や土砂災害などの自然災害が多発し、犠牲者が出ています。そのため、難民が暮らす住居(シェルター)は、災害に強いものとなるよう定期的な改修が必要なほか、難民キャンプ内の階段や手すりなど居住環境の改善も必要です。


キャンプ内のスロープや手すり

今回実施する事業では、老朽化した水・衛生施設の修繕、耐久性の低いシェルターの改修や新たなシェルターの設置を行います。加えて、難民やホストコミュニティの人々が中心となり、水衛生施設の管理体制の強化、シェルターの設置・修繕を行うことができるように、能力強化のための支援も行います。

ロヒンギャ難民のミャンマーへの帰還の目途が立たないなか、難民の人たちがキャンプ内で少しでも快適に避難生活を送ることができるように、また、難民自身の能力を活かしてそのような環境を難民がつくり上げていけるように、支援を行っていきます。

本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォームからのご支援により実施しています。

(海外事業部ロヒンギャ事業担当 加藤笙子)

 

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