日本/子ども虐待の予防(公開日:2019.12.04)
「たたかない、怒鳴らない、子どもと向き合うヒント−みんなで考えるワークショップ−」株式会社日立製作所で開催しました
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの体やこころを傷つける罰によらない子育てを推進しています。今年の6月に体罰禁止を含む改正法が成立し、体罰等を用いずに子どもと向き合う子育てに今まで以上に関心が高くなっています。
11月29日は日立製作所で、社員を対象に「たたかない、怒鳴らない、子どもと向き合うヒント」というタイトルでワークショップを実施しました。このワークショップは、6月の法改正などを受けて、社内でしつけに関する関心が高くなっていることを受けて、日立製作所が主催しました。
今年に入り同様のワークショップや講演を開催するのは依頼を含め10回目となり、社会全体で体罰等によらない子育てに関する関心が高くなっているように感じます。当日は総勢17人の養育者が参加しました。当日の参加者の様子や声を紹介したいと思います。
参加者は一人ひとり部署が異なり、日常の業務では一緒に仕事をする機会がなかったり、ワークショップで初めて顔を見たという人たちもいましたが、参加者同士、和気あいあいとした雰囲気で始まりました。
前半は、たたいたり、怒鳴ったりすることで子どもの健やかな発達にどのような影響があるのか、後半はそういった方法を用いないで、どう子どもと向き合うのかのヒントを参加者と一緒に考えました。
ワークでは、お互いの意見に耳を傾け、日々の子育ての悩みを共有する場面もありました。ファシリテーターからは、事例を示しつつも、子どもの権利の観点から目の前の子どもと向き合いながら、子どもの視点を探っていくことが大切であるということを伝えました。
参加者の感想からは「子どもと向き合うことの重要性やさまざまな考え方、アプローチを再確認できた良い機会になった。」「ただ単に怒るのではなく、子どもの考えを子どもの視点に立って寄り添っていきたいと思いました。」「他の方の考えを聞け、自分にはない視点の発見があった。」といった声がありました。
今後も、セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの権利の観点から子どもへの体やこころを傷つける罰のない社会を目指して活動を続けていきます。
(報告:国内事業部 岩井)