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企業連携
(公開日:2020.08.31)

【連携事例】今年はオンラインで「ランクセス化学実験教室」を岩手県山田町で開催

 


セーブ・ザ・チルドレンは、2011年の東日本大震災の発生直後から岩手・宮城・福島県で緊急支援を開始しました。3県での活動は、子どもたちの声を聴きながら2015年12月まで5年間にわたり復興支援として行われました。現在は、これらの地域で一部の事業を継続するとともに、活動が現地に根付くようサポートを続けています。



津波と火災で町全体が大きな被害を受けた岩手県山田町の「山田町ふれあいセンター」での活動もその一つです。同センターは、「小中高生世代をはじめとする子どもの居場所」と「図書館」機能を持ち、子どもたちだけでなく大人も利用できる公益施設です。山田町の子どもたちがアイデアを出し合い、役場や町の大人たちの協力も得ながら企画・デザインして建てられました。


完成後も町の人たちが集まれる居場所になるようにという子どもたちの願いから、同センターではさまざまなイベントが企画されています。その一つとして、セーブ・ザ・チルドレンがドイツの化学メーカーのランクセス社とともに開催する「化学実験教室」があります。


ランクセス社は、震災直後からセーブ・ザ・チルドレンによる東北の緊急・復興支援をサポートしており、子どもたちへの支援を一層充実させるため、2014年より、夏休みの体験活動として、この教室を開催しています。毎年、従業員ボランティアからなるプロジェクトチームによって取り組みが続けられています。


今年の夏は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、東京からセンターを訪問することが困難なため、初の試みとしてオンラインで教室を開催しました。



実験のテーマは「色を学ぼう」。LEDライトやカラフルな樹脂粘土を使って色の勉強をしながら、粘土でそれぞれ作品をつくるというワークショップです。当日は、あらかじめセンターで用意したパソコンやタブレット、スマートフォンを駆使して東京と現地をオンラインで繋ぎ、センターに集まった6人の子どもたちに、ランクセスの従業員が画面越しに語りかけながら進められました。


子どもたちは、思い思いのカラフルな作品(お寿司、ドレス、お化けなど)を夢中になって制作。センターの先生がスマートフォンで子どもたちの手元を映して実況中継をしてくれたおかげで、東京のメンバーも、まるでその場にいるような感覚で、双方向でコミュニケーションをとることができました。

子どもたちからは、「おもしろかった」「たのしくてわくわくしました」「ねんどで、いろいろなものがつくれたのでうれしいです」といった感想が聞かれました※。



先生役を務めたランクセス社からも、「スマホで生徒さんたちの表情や作品、進捗を良く捉えていただいたことで、現地の様子がよくわかり、オンラインにも関わらず、参加者同士が繋がっているような感覚で、とても良い雰囲気を作り出せたように思います。参加したお子さんたちが楽しんでいただけたようで、本当にうれしいです。」とコメントがありました。

企業が従業員を巻き込みながら、山田町の子どもたちや、地域の人たちと一緒に開催する化学実験教室は今年で7年目となります。毎年の夏休みの行事として地域の人たちとの良い関係が構築されてきており、年に一度の「再会」を楽しみにし、何度も参加している従業員も多くいます。今年はコロナ禍により、開催自体が危ぶまれましたが、オンラインという形で、途切れることなくまた次の年への開催に繋げることができてよかったと感じました。

(報告:パートナーリレーションズ部 法人連携チーム 山田有理恵)

(※)子どもたちの感想は、原文より抜粋して記載しています。


セーブ・ザ・チルドレンは、毎年600以上の企業・団体の皆さまとさまざまな形で連携し、子どもたちを取り巻く課題解決のために、緊急・人道支援や教育、子どもの保護、保健・栄養などの分野で、日本を含む世界約120ヶ国で活動しています。これからも、企業の皆さまとも協力・連携しながら、子どもたちを取り巻く社会課題の解決に取り組んでいきます。


【企業・団体の皆さまからのお問い合わせ先】
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン法人連携担当
japan.corporatepartner@savethechildren.org
または下記までお電話でお問い合わせください。
TEL:03-6859-0010(東京)/06-6232-7000(大阪)
https://www.savechildren.or.jp/partnership/

 

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