企業連携(公開日:2024.09.05)
【連携事例】佐賀県唐津市の学童保育で「子ども向け防災ワークショップ」を協働開催〜損保ジャパン社
セーブ・ザ・チルドレンは子どもへの支援を届けるにあたり、多くの企業との連携を行っています。
その中には、日頃よりセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援いただいている企業と協働で、イベント開催や情報発信を行う例があります。
セーブ・ザ・チルドレンと損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)は、放課後児童クラブ(学童保育)における災害対策・子どもの防災意識向上を図ることを目指し、8月7日、学童保育の子どもたち向けに、防災の知識を楽しく学ぶワークショップを佐賀県唐津市で協働開催しました。
セーブ・ザ・チルドレンと損保ジャパンは、災害時に脆弱な立場に置かれやすい子どもの課題に焦点を当て、周囲の大人が十分な備えとケアを行えるようにすることを目指し、2022年より「国内災害時の子ども支援者のレジリエンス強化」と「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)の啓発」に連携して取り組んでいます。これまで、近年風水害が多い佐賀県・熊本県にて、学童保育支援員や自治体職員向けの防災支援研修などを実施してきており、今回の協働ワークショップは、その一環として実施しました。
非常用持ち出し袋の中に入れるものは?
当日は、学童保育に通う子どもたち計16人と支援員3人が参加しました。
セーブ・ザ・チルドレンが担当したワークでは、非常用持ち出し袋の中身を実際に一つずつ触って確認し、それが何のために必要かを話し合いました。
さらに、追加で入れたいもの、入っていると良いと思うものを子どもたちに考えてもらったところ、「クッキー」「慣れている食べ物」「薬」「ティッシュ」「カード・トランプなどおもちゃ」といったさまざまなアイデアが出ました。
ケガした人を運ぶには?コップが使えない時どうする?
損保ジャパンが担当した「防災ジャパンダプロジェクト」のワークでは、20キロの重さの「なまず人形」を毛布の担架を使って運ぶ体験と、新聞紙でコップを作って実際に飲む体験をしました。毛布を持ちやすい方法を教えてもらい、子どもたちは興味津々で、力を合わせて大きな人形を持ち上げていました。
その後は、新聞紙で紙コップを作り、その中にポリ袋を敷いて実際に飲み物を入れ、飲む体験をしました。子どもたちは、それぞれ持参した水筒の飲み物を注いで上手に飲んでいました。
家についたら防災のことをおしえたい
参加した子どもたちからは、「(非常用持ち出し)バッグのことや(新聞紙でつくる)コップのつくりかたをおしえてくれたから(防災についてわかった)」「家についたらママたちに防災のことをおしえたいです」といったコメントがありました。
また、損保ジャパン唐津支社の従業員からも、「防災について興味がないと言っていた子どもたちが楽しんで参加して、終わる頃には家に帰っても試してみたいと言っていたので、うれしかったです」「毛布や新聞紙など身近にあるもので、代用できることを体験でき、子どもたちの印象にも残るワークショップになったと思います。」といった声がありました。
セーブ・ザ・チルドレンはこれからも生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指し、日本国内での活動の一環として、防災・緊急支援などに取り組んでいきます。
また、引き続き、さまざまな企業の皆さまとともに子どもたちをとりまく課題解決のため、多様な取り組みを行っていきます。
(報告:パートナーリレーションズ部 法人連携チーム 山田有理恵)
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セーブ・ザ・チルドレンは、毎年600以上の企業・団体の皆さまとさまざまな形で連携し、子どもたちを取り巻く課題解決のために、緊急・人道支援や教育、子どもの保護、保健・栄養などの分野で、日本を含む世界約120ヶ国で活動しています。これからも、企業の皆さまとも協力・連携しながら、子どもたちを取り巻く社会課題の解決に取り組んでいきます。
【企業・団体の皆さまからのお問い合わせ先】
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