バングラデシュ(公開日:2026.06.16)
【ロヒンギャ難民支援】バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプにおける教育事業を開始しました
バングラデシュ南東部に位置するコックスバザール県には、世界最大規模の難民キャンプがあり、ミャンマーから避難してきた116万人を超えるロヒンギャ難民が暮らしています(※2026年4月末時点[1])。そのうち、半分以上の約52%が18歳以下の子どもです[2]。
ロヒンギャ難民の子どもたちはキャンプの外に出ることはできず、ミャンマーの学校にも避難先のバングラデシュの学校にも通うことができません。そのため、子どもたちがキャンプの中でも学習を継続できるような環境を整えることが重要です。
難民キャンプのような環境で子どもたちが通える学習の場を作ることは、学習を継続できること以上の意義があります。外との出入りも自由にできず、経済活動も制限されているキャンプの中では、子どもたちが家計を助けるために児童労働や児童婚を経験するリスクが高いことに加え、恐喝、強盗、暴力といった治安上の懸念や、武装勢力による強制徴兵なども問題になっています。そのような環境において、日中に子どもたちが安心して安全な場所で学習できる場所を確保することは、様々な危険から子どもたちの身を守ることにもつながります。
セーブ・ザ・チルドレンは、2026年3月30日からコックスバザール内の11のキャンプにおいて、345ヶ所の学習場所を対象に教育事業を開始しました。
学習場所には、教育支援のために建てられたいわゆる学校のようなラーニングセンターと、地域の人の家のスペースを借りて行う地域密着型の学習スペースが含まれます。特に思春期の女子など、文化慣習的に家を出て遠くまで出かけることが困難な子どもたちは、自宅の近所で開かれている地域密着型の学習スペースに参加することで学習が継続しやすくなります。
この事業では、対象の学習場所において約1万2,630人の子どもたちを対象に授業を実施します。また、授業を行うバングラデシュ人とロヒンギャ難民の教育ボランティアたちを対象とした研修や、キャンプ内で自主的に活動しているコミュニティ教育支援グループとの連携、養育者セッションの実施などを通じて、キャンプ内で大人たちが教育をサポートする体制を促進します。これらの活動は、現地のNGOと協力して行います。
本活動を通じて、ロヒンギャ難民の子どもたちが安心・安全な環境で学習を継続できるようにすることを目指します。
一方で、ロヒンギャ難民の子どもたちへの教育支援は十分に足りていないのが現状です。2025年には、国際支援の資金減少を受け、キャンプ内の多くの教育施設が一時閉鎖される事態となり、2025年12月時点でも43%の教育施設が資金の問題で閉鎖されていました[3]。難民キャンプでの教育支援は、子どもが学習を継続できるという意義だけではなく、冒頭に述べたようなさまざまなリスクや治安上の危険から子どもの「命を守る」支援の1つとして、継続的な実施が必要です。
セーブ・ザ・チルドレンは、ロヒンギャ難民の子どもたちの教育と保護のため、これからも人々に寄り添った支援を続けてまいります。
本事業は、ジャパン・プラットフォームからのご支援と、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【SCサポートへのご寄付をお願いします】
「子どもを誰ひとり取り残さない。」そのためには、中長期にわたり子どもたちを支え続ける仲間が必要です。
https://x.gd/J6rnL
(海外事業部 バングラデシュ事業担当)
ロヒンギャ難民の子どもたちはキャンプの外に出ることはできず、ミャンマーの学校にも避難先のバングラデシュの学校にも通うことができません。そのため、子どもたちがキャンプの中でも学習を継続できるような環境を整えることが重要です。
難民キャンプのような環境で子どもたちが通える学習の場を作ることは、学習を継続できること以上の意義があります。外との出入りも自由にできず、経済活動も制限されているキャンプの中では、子どもたちが家計を助けるために児童労働や児童婚を経験するリスクが高いことに加え、恐喝、強盗、暴力といった治安上の懸念や、武装勢力による強制徴兵なども問題になっています。そのような環境において、日中に子どもたちが安心して安全な場所で学習できる場所を確保することは、様々な危険から子どもたちの身を守ることにもつながります。
セーブ・ザ・チルドレンは、2026年3月30日からコックスバザール内の11のキャンプにおいて、345ヶ所の学習場所を対象に教育事業を開始しました。
学習場所には、教育支援のために建てられたいわゆる学校のようなラーニングセンターと、地域の人の家のスペースを借りて行う地域密着型の学習スペースが含まれます。特に思春期の女子など、文化慣習的に家を出て遠くまで出かけることが困難な子どもたちは、自宅の近所で開かれている地域密着型の学習スペースに参加することで学習が継続しやすくなります。
この事業では、対象の学習場所において約1万2,630人の子どもたちを対象に授業を実施します。また、授業を行うバングラデシュ人とロヒンギャ難民の教育ボランティアたちを対象とした研修や、キャンプ内で自主的に活動しているコミュニティ教育支援グループとの連携、養育者セッションの実施などを通じて、キャンプ内で大人たちが教育をサポートする体制を促進します。これらの活動は、現地のNGOと協力して行います。
本活動を通じて、ロヒンギャ難民の子どもたちが安心・安全な環境で学習を継続できるようにすることを目指します。
一方で、ロヒンギャ難民の子どもたちへの教育支援は十分に足りていないのが現状です。2025年には、国際支援の資金減少を受け、キャンプ内の多くの教育施設が一時閉鎖される事態となり、2025年12月時点でも43%の教育施設が資金の問題で閉鎖されていました[3]。難民キャンプでの教育支援は、子どもが学習を継続できるという意義だけではなく、冒頭に述べたようなさまざまなリスクや治安上の危険から子どもの「命を守る」支援の1つとして、継続的な実施が必要です。
セーブ・ザ・チルドレンは、ロヒンギャ難民の子どもたちの教育と保護のため、これからも人々に寄り添った支援を続けてまいります。
本事業は、ジャパン・プラットフォームからのご支援と、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施されています。
【SCサポートへのご寄付をお願いします】
「子どもを誰ひとり取り残さない。」そのためには、中長期にわたり子どもたちを支え続ける仲間が必要です。
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(海外事業部 バングラデシュ事業担当)
[1]UNHCR, OperationalData Portal(2026年6月5日アクセス)
[2]https://reliefweb.int/report/bangladesh/joint-government-bangladesh-unhcr-rohingya-refugee-population-dashboard-28-feb-2026
[3] HumanitarianAction, Global Humanitarian Overview 2026, Rohingya Joint Response Plan, 8th Dec 2025




