シリア危機(公開日:2018.02.02)
シリア危機 緊急支援レポート 2018年1月
2011年3月に始まったシリア危機。この紛争の影響でシリア国内や周辺国で避難生活を送る子どもたちに対し、セーブ・ザ・チルドレンは、教育や衛生などさまざまな面で支援を行っています。
2018年1月までの、セーブ・ザ・チルドレンの支援活動をご報告します。
セーブ・ザ・チルドレンは、これまでにシリア国内、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプト、トルコで1,915,208人(うち、子ども1,225,942人)に支援を届けました。
<教育>
授業料を払うことのできない家族に対する学費の支援、通学バッグや制服、学校教材などの提供を行いました。さらに、難民となり学校に通えない若者に対して代替教育を実施しました。
<保護>
紛争の影響を受けた子どもたちが少しでも日常を取り戻せるよう、安心して遊んだり学んだりすることができる「こどもひろば」を、シリア国内、ヨルダン、レバノン、イラク、エジプトで運営し、何千人もの難民の子どもたちが参加しています。「こどもひろば」では、心理社会的支援やレクリエーション活動を通じて、恐ろしい出来事を経験しトラウマに苦しむ子どもたちが日常の生活に戻れるよう支援するなど、さまざまな子ども保護の活動を展開しています。
<保健・栄養>
保健医療サービスや栄養のある食事の不足により、子どもたちをはじめ脆弱な立場の人は栄養不良に陥りやすく、病気になる危険性が高くなります。エジプトでは、ギザ県にある基礎医療クリニックと病院に勤務する医師と看護師を対象に、能力強化のためのトレーニングを実施しています。また、エジプトではA型肝炎、シリアではポリオのワクチン接種を行っています。
<シェルター、生活必需品>
冬の間、これらの地域は氷点下の寒さに襲われますが、避難してきた人々は、冬服や毛布、シェルターなどの備えが十分でありません。シリアでは衣類、調理器具や衛生キットを42ヶ所、14万5,000人に届けました。また、避難先の住環境を向上させるために1万人へテントの提供やテント修繕のための支援をしました。
<食料・生計>
シリア難民に対する食糧安全保障の確保は喫緊の課題となっています。ヨルダンのザータリ難民キャンプや受け入れ先コミュニティで、地元の店で食料と交換できる電子バウチャーを提供しています。また、レバノンとヨルダンでは労働引換現金給付(Cash-for-work)プログラムを実施し、難民の家族が専門スキルを生かしてコミュニティに貢献できる機会を提供しています。また、レバノン国内の3ヶ所の地域で、女性と若者を対象にマーケティングや起業、生活技能向上のための支援をしています。
<水・衛生>
子どもたちを病気から守るためには、きれいな水と衛生的な環境が不可欠です。シリア、レバノン、イラク、エジプトで、衛生キットや新生児用品を配布するとともに、シリア、イラク、レバノンで衛生に関する啓発活動を実施しました。また、冬季は、支援先の地域一帯で、毛布やシェルターを提供するとともに、レバノンでは排水設備のキットや浄化槽、トイレなどを提供しました。
支援のニーズは依然として高い状況にあります。セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、シリア難民への支援を実施してまいります。
2018年1月までの、セーブ・ザ・チルドレンの支援活動をご報告します。
セーブ・ザ・チルドレンは、これまでにシリア国内、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプト、トルコで1,915,208人(うち、子ども1,225,942人)に支援を届けました。
<教育>
授業料を払うことのできない家族に対する学費の支援、通学バッグや制服、学校教材などの提供を行いました。さらに、難民となり学校に通えない若者に対して代替教育を実施しました。
<保護>
紛争の影響を受けた子どもたちが少しでも日常を取り戻せるよう、安心して遊んだり学んだりすることができる「こどもひろば」を、シリア国内、ヨルダン、レバノン、イラク、エジプトで運営し、何千人もの難民の子どもたちが参加しています。「こどもひろば」では、心理社会的支援やレクリエーション活動を通じて、恐ろしい出来事を経験しトラウマに苦しむ子どもたちが日常の生活に戻れるよう支援するなど、さまざまな子ども保護の活動を展開しています。
<保健・栄養>
保健医療サービスや栄養のある食事の不足により、子どもたちをはじめ脆弱な立場の人は栄養不良に陥りやすく、病気になる危険性が高くなります。エジプトでは、ギザ県にある基礎医療クリニックと病院に勤務する医師と看護師を対象に、能力強化のためのトレーニングを実施しています。また、エジプトではA型肝炎、シリアではポリオのワクチン接種を行っています。
<シェルター、生活必需品>
冬の間、これらの地域は氷点下の寒さに襲われますが、避難してきた人々は、冬服や毛布、シェルターなどの備えが十分でありません。シリアでは衣類、調理器具や衛生キットを42ヶ所、14万5,000人に届けました。また、避難先の住環境を向上させるために1万人へテントの提供やテント修繕のための支援をしました。
<食料・生計>
シリア難民に対する食糧安全保障の確保は喫緊の課題となっています。ヨルダンのザータリ難民キャンプや受け入れ先コミュニティで、地元の店で食料と交換できる電子バウチャーを提供しています。また、レバノンとヨルダンでは労働引換現金給付(Cash-for-work)プログラムを実施し、難民の家族が専門スキルを生かしてコミュニティに貢献できる機会を提供しています。また、レバノン国内の3ヶ所の地域で、女性と若者を対象にマーケティングや起業、生活技能向上のための支援をしています。
<水・衛生>
子どもたちを病気から守るためには、きれいな水と衛生的な環境が不可欠です。シリア、レバノン、イラク、エジプトで、衛生キットや新生児用品を配布するとともに、シリア、イラク、レバノンで衛生に関する啓発活動を実施しました。また、冬季は、支援先の地域一帯で、毛布やシェルターを提供するとともに、レバノンでは排水設備のキットや浄化槽、トイレなどを提供しました。
支援のニーズは依然として高い状況にあります。セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、シリア難民への支援を実施してまいります。