戦闘が激しさを増すシリア北西部イドリブ県では、平均すると1日に子ども1人が殺されています。昨年12月以降、シリア北西部イドリブ県では戦闘が激化し、セーブ・ザ・チルドレンと、そのパートナー団体(Hurras Network)によると、およそ1ヶ月の間に36人の子どもたちが死亡しています。また、紛争で自宅から避難を強いられた人は30万人にのぼり、主要都市や町は無人となっています[1]。


2019年4月末に戦闘が激しさを増したとき、イドリブ県でひと月に殺害された子どもの人数は90人にのぼり、2018年の1年間に殺害された子どもの人数を超えました[2]。


凍えるような寒さと、冷たく湿った空気の中、数百人の子どもたちとその家族は、空爆と地上戦により人がいなくなった町や、その周辺地域の路上で寝泊まりしています。多くの家族は、モスクや、かつて倉庫として使われていた建物、養鶏場といった場所に避難しようとしています。 シリア北西部にある12ヶ所の国内避難民キャンプはここ数週間に洪水の被害にあっており、暖房用の燃料が不足する中、寒さが厳しいシリアで冬を越すことが非常に難しいくしています。


セーブ・ザ・チルドレンと、パートナー団体は、ここ数ヶ月にキャンプに避難して来た家族の生活環境向上のために食料や衛生用品の支援、紛争下の地域から避難するための交通費支援などをしています。

[1] https://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/nw_syria_sitrep4_20200102_final.pdf
From December 20th 2019 to January 7th 36 children in Idlib were killed according to figures obtained by Save the Children’s partner Hurras Network, including 9 children in the first week of 2020.
[2] https://www.savethechildren.net/news/more-children-killed-idlib-last-four-weeks-all-2018
https://www.savethechildren.net/news/no-funeral-children-killed-idlib-death-toll-rises