シリア危機(公開日:2024.10.02)
1週間で、約6万人の子どもがレバノンから避難
[2024年9月30日付]
2024年9月23日に、イスラエルによるレバノンへの空爆が始まって以来、国境を越えた暴力が激化し、過去1週間で約6万人の子どもがレバノンからシリアへ避難しました。多くの子どもたちは、長時間の移動による脱水症状や疲労、また絶え間ない砲撃によるストレスに苦しんでいます。セーブ・ザ・チルドレンは、この地域における暴力の即時収束を求めています。
国連の報告によると、9月24日にさらに武力衝突が激化して以来、約10万人がレバノンからシリアに避難しています(うち、約60%がシリア人、40%がレバノン人)[i]。レバノン全人口の約5分の1に相当する約100万人が避難を余儀なくされたと推定されています。
避難する人たちであふれる国境検問所では、主に子どもや女性、障害者で非常に混雑しており、多くの人たちがシリアへの避難を待っています。また、さらに多くの人々が非公式の国境通過地点を通じて避難していると考えられます。
2024年9月23日に、イスラエルによるレバノンへの空爆が始まって以来、国境を越えた暴力が激化し、過去1週間で約6万人の子どもがレバノンからシリアへ避難しました。多くの子どもたちは、長時間の移動による脱水症状や疲労、また絶え間ない砲撃によるストレスに苦しんでいます。セーブ・ザ・チルドレンは、この地域における暴力の即時収束を求めています。
国連の報告によると、9月24日にさらに武力衝突が激化して以来、約10万人がレバノンからシリアに避難しています(うち、約60%がシリア人、40%がレバノン人)[i]。レバノン全人口の約5分の1に相当する約100万人が避難を余儀なくされたと推定されています。
避難する人たちであふれる国境検問所では、主に子どもや女性、障害者で非常に混雑しており、多くの人たちがシリアへの避難を待っています。また、さらに多くの人々が非公式の国境通過地点を通じて避難していると考えられます。
レバノン南東部のシリアとの国境沿いにあるジャディーダット・ヤボウスの国境検問所では、近隣の建物が破壊され、攻撃の被害を受けました。同時に、レバノンから逃れてきた人たちが避難しているシリアのダマスカスやホムスの農村地域でも空爆が報告されています。セーブ・ザ・チルドレンは、国際人道法に基づき、すべての紛争当事者に対し、民間人が密集する地域の保護を求めています。
レバノンからの避難民を受け入れているシリアは、13年間にわたる紛争の後、同国史上最大規模の人道危機に直面しています。現在シリアでは、約720万人の子どもを含む1,600万人以上の人たちが何らかの人道支援を必要としていますが、人道支援のための資金は年々減少しています。レバノンには、これまでに紛争を逃れてきた約150万人のシリア人が避難しています。
セーブ・ザ・チルドレンのシリア人道危機対応ダイレクター、ラシャ・ムフレズは次のように述べています。
「子どもたちは、この暴力のなかで最も大きな代償を払っています。空爆や攻撃の脅威の下で家を追われ、何時間も歩いて国境にたどり着きますが、その国境も依然として危険です。この状況が続くようなことがあってはなりません。
人々はレバノンを逃れ、14年近く続く紛争で既に公的サービスがほぼ機能不全を起こしているシリアに流入しています。シリアの人道危機は記録的な規模に達しています。
子どもたちはこれ以上耐えることはできません。すべての当事者は暴力の即時収束を図るべきです。収束が1日遅れるごとに、新たに命が危険に晒されます。子どもたちはこの絶え間ない暴力を生き延びることはできません。」
レバノン保健省によると、イスラエル軍によるレバノン南部への空爆で子ども50人以上が死亡したと報告されています。最近の暴力の激化により、約1,600人が犠牲になっています。
セーブ・ザ・チルドレンは1953年からレバノンで活動しており、2023年10月以降、国境を越えた状況の悪化に対応し、レバノン、シリア、パレスチナの避難民の子どもたちや家族を支援するために活動を拡大しています。また、2012年からシリアでも活動を行っており、これまでに約400万人の子どもを含む約830万人に支援を届けてきました。
レームさん(5歳)は、両親、2人のきょうだいとともに、レバノン南部の自宅を後にして、安全を求めて避難所にやってきました。レームさんは避難所で歳の近いヤーラさん(6歳)と友だちになりました。レームさんの母親は、この経験が子どもたちに与える影響と、今後待ち受ける困難について心を痛めています。
暴力の激化により、学校は閉鎖され、医療システムは限界に達しています。レバノンのセーブ・ザ・チルドレンは、学校に設けられた避難所に逃れてきた家族を支援するために緊急対応チームを派遣し、衛生キットや、水、寝具、その他の必需品の配布を進めています。
災害や人道危機から子どもたちの命と未来を守るために、セーブ・ザ・チルドレンの活動へのご支援をお願いします。「いのち・みらい貯金箱」へのご寄付はこちら
暴力の激化により、学校は閉鎖され、医療システムは限界に達しています。レバノンのセーブ・ザ・チルドレンは、学校に設けられた避難所に逃れてきた家族を支援するために緊急対応チームを派遣し、衛生キットや、水、寝具、その他の必需品の配布を進めています。
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<いのち・みらい貯金箱>
セーブ・ザ・チルドレンは、国内外の緊急・人道支援の最前線で、保健医療、食料やこころのケアなど幅広い支援を提供し、子どもたちの命と未来を守るために活動しています。「いのち・みらい貯金箱」は、緊急支援が必要な地で迅速に支援を行うための資金です。世界各地の自然災害や人道危機における支援に役立てられます。
[i] https://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/unhcr-syria-flash-update-4-response-displacement-lebanon-syria-reporting-period-24-29-september-2024?utm_source=rw-subscriptions&utm_medium=email&utm_campaign=country_updates_226
セーブ・ザ・チルドレンは、国内外の緊急・人道支援の最前線で、保健医療、食料やこころのケアなど幅広い支援を提供し、子どもたちの命と未来を守るために活動しています。「いのち・みらい貯金箱」は、緊急支援が必要な地で迅速に支援を行うための資金です。世界各地の自然災害や人道危機における支援に役立てられます。
[i] https://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/unhcr-syria-flash-update-4-response-displacement-lebanon-syria-reporting-period-24-29-september-2024?utm_source=rw-subscriptions&utm_medium=email&utm_campaign=country_updates_226