シリア危機(公開日:2019.11.19)
シリア危機 シリア難民緊急支援 レバノンで住む場所を失ったシリア難民の子どもや大人が冬を越せるために
セーブ・ザ・チルドレンは、シリアで住む場所を失った難民の子どもや大人の越冬支援として、毛布や衣類などの緊急物資の配布を行います。
2011年のシリア危機の発生以降、隣国レバノンに150万人近くのシリア人が避難しています。レバノンでは、政府が難民キャンプの設置を認めていないため多くのシリア難民の人々が仮設の居住施設で生活しています。
しかし、2019年4月、レバノン政府は、仮設住宅であっても木材・ビニール製以外の素材でつくられている建造物は破壊する法律を発行しました。また、同法では、対象となる建造物を、シリア難民が自主的に取り壊さない場合は、レバノン政府軍が強制破壊すると定められています。
その結果、シリアと国境を接するレバノン北東部のアーサルにて、レバノン政府軍がシリア難民の居住施設の強制破壊を進め、シリア難民の子どもや大人が住む場所を追われています。さらに、今後はアーサル以外のレバノン全土に同様の法が適用されることになっています。
一方で、居住施設が破壊されたシリア難民にとって、今も情勢が不安定なシリア国内に帰還することは困難であり、レバノン国内において生活出来る場所を確保しなければなりません。レバノンはもうすぐ冬を迎えますが、特にレバノン山岳地域では、零下まで冷え込み、安心して冬を迎えるための支援が緊急の課題となっています。
現段階で17,940人の難民(そのうち12,117人が子ども)が支援を必要としています。しかし、現在、必要な物資が確保されておらず、このままではシリア難民の人々は、最低限の住居や生活必需品などがないまま冬を過ごさざるを得ない状況にあります。
こうした状況を受け、セーブ・ザ・チルドレンは、11月から越冬支援として仮設住宅に用いる資材や毛布、衣類などの緊急物資配布を行います。
本事業は、皆さまからのご寄付と、第9回大阪マラソンを通じたご寄付などにより実施します。
(海外事業部 松村拓憲)
2011年のシリア危機の発生以降、隣国レバノンに150万人近くのシリア人が避難しています。レバノンでは、政府が難民キャンプの設置を認めていないため多くのシリア難民の人々が仮設の居住施設で生活しています。
しかし、2019年4月、レバノン政府は、仮設住宅であっても木材・ビニール製以外の素材でつくられている建造物は破壊する法律を発行しました。また、同法では、対象となる建造物を、シリア難民が自主的に取り壊さない場合は、レバノン政府軍が強制破壊すると定められています。
その結果、シリアと国境を接するレバノン北東部のアーサルにて、レバノン政府軍がシリア難民の居住施設の強制破壊を進め、シリア難民の子どもや大人が住む場所を追われています。さらに、今後はアーサル以外のレバノン全土に同様の法が適用されることになっています。
一方で、居住施設が破壊されたシリア難民にとって、今も情勢が不安定なシリア国内に帰還することは困難であり、レバノン国内において生活出来る場所を確保しなければなりません。レバノンはもうすぐ冬を迎えますが、特にレバノン山岳地域では、零下まで冷え込み、安心して冬を迎えるための支援が緊急の課題となっています。
現段階で17,940人の難民(そのうち12,117人が子ども)が支援を必要としています。しかし、現在、必要な物資が確保されておらず、このままではシリア難民の人々は、最低限の住居や生活必需品などがないまま冬を過ごさざるを得ない状況にあります。
こうした状況を受け、セーブ・ザ・チルドレンは、11月から越冬支援として仮設住宅に用いる資材や毛布、衣類などの緊急物資配布を行います。
本事業は、皆さまからのご寄付と、第9回大阪マラソンを通じたご寄付などにより実施します。
(海外事業部 松村拓憲)