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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2012.11.26)

福島:自然の中で元気いっぱい〜「わくわく!湖南移動教室」〜(2012.11.27)

 
今年の5月から10月にかけて、郡山市教育委員会は、福島県郡山市の全小学生(58校、1万8千人)を対象に、自然の中で子どもたちが、のびのびと元気いっぱい活動する「わくわく!湖南移動教室」を支援しました。これは、郡山市の子どもたちが、学校教育の一環として自然体験を中心とした校外学習をするプログラムです。比較的放射線量が低く、自然豊かな猪苗代湖畔の湖南町で体験学習をします。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)は、「絆義援金活動」を通じてご協力いただいた株式会社マミーマートとともに、湖南町までの移動バスの支援を行いました。


磐梯山と猪苗代湖を前にみんなで記念撮影

10月19日は、郡山市立高野小学校の1年生から6年生までの子どもたち62人と、先生方8名が移動教室を実施し、環境学習のために、風力発電所がある布引高原へ行きました。今回の環境学習で学校が決めた学習目標は「自分の世界を広げよう!」、「よいところをたくさん見つけよう!」、「強い自分をつくろう!」です。

この日は少し寒かったので、吹き付けてくる冷たい風に子どもたちは「さむーい!さむーい!」と体をさすり合ったり、先生からカイロをもらったりして寒さをしのいでいました。でも、風力発電所を運営している会社の方が風力発電の仕組みについてお話しをしてくれると、みんな真剣な眼差しで聞き入っていました。

「わくわく湖南移動教室」には、湖南地区の人たちがボランティアとして参加しており、子どもたちに湖南町の歴史、風力発電などについて教えてくれます。この日、風力発電について説明してくれた方も、ボランティアで協力されています。


「あそこの風車はなんで止まっているの?」という子どもの質問に、「なかに人が入って点検をしているからだよ」との答え


羽も入れると高さ約100メートルという壮大な風車


風力発電について学んだ後は、思いっきり体を動かすウォークラリーです。1年生から6年生まで8人が混ざって、1グループとなり、チェックポイントが書かれた地図を手に高原内をまわります。各チェックポイントには先生が待ち受けていて、校歌を歌うなどの課題が出され、クリアできたら次のチェックポイントに進みます。


風車と畑を見ながら歩きます

寒がっていた子どもたちも、たくさん歩たことで徐々にウォームアップ。6年生の子がリーダーとなり、低学年の子たちの面倒をみながら、風車や畑を横目に歩きます。「疲れたよー!」、「あれ、今どこー?」と言いながら、丘を越えたり、階段を上ったり、道に迷ったりしながら、、、どうにかゴール!


ゴール目指して一生懸命歩く子どもたち、たくましいです!

1日元気いっぱい活動した子どもたちは、「高原ウォークラリーで迷ったりしたけれど、風車を見ながら歩けて楽しかった。風車が大きくてびっくりしました」、「高原を歩くのが楽しかった。空気がすごく良くて、気持ち良かった」 と話してくれました。また、先生方からは、「同じ市内に住んでいながら、来たことがない場所でした。今日は、屋外で活動できてよかった」、「1年生から6年生のみんなが一同で動くことは、子どもたちにとって何よりよいことです。」という声がありました。

SCJは今後も福島の子どもたちが、安心して、のびのびと、元気いっぱいに活動できるよう、支援を続けていきます。

(報告:会津若松事務所・長島)




 

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