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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2014.10.16)

【福島:子どもの場所づくり支援(2)】 理事会の課題は?効果的なミーティングは?子どもにとって安全な活動とは? 〜場づくり支援の団体の集合研修を開催しました〜(2014.10.16)

 

サントリー ・SCJ フクシマ ススム プロジェクト「子どもの場所づくり支援」では、福島県内7つのNPO法人と協働し、子どもたちが、安心・安全に過ごせる日常の遊び場や居場所づくりに取り組んでいます。この度、活動の一環として、9月27日、28日の二日間にわたって、福島市のコラッセふくしまで協働団体を対象に集合研修を開催。15名が参加しました。

1日目の研修では、ワークショップ形式で理事会運営やチームマネジメントについて理解を深めました。講師を務めるのは、「子どもの場所づくり支援」の技術支援として行っている協働団体の組織基盤強化に関わっているパブリックリソース財団(PRF)の方々です。

最初の「NPOと理事会運営」という研修では、各団体の理事会の現状をふせんに書き出し、大きな模造紙にそれぞれ貼り出していきました。模造紙に全団体が貼りだすことで、団体間の違いが一目瞭然!またそれぞれについて講師がコメントし、他団体の理事会運営の良い点や、抱えている課題を共有することができました。


   
            カードに書かれた課題ひとつひとつに丁寧に助言をする講師の山崎富一さん


午後のチームマネジメント研修では、団体の活動成果を継続的に出すために、チームの総力を結集する方法を理解しました。具体的には(1)目標設定の仕方、(2)ミーティングの進め方、(3)コミュニケーションの取り方という内容で、鷹野秀征さんが講師を務めました。

NPOの運営で欠かすことのできないスタッフ同士でのチーム作り。実際に各団体のスタッフがバラバラにグループを作り、いくつかのワークを通じて初対面同士のメンバーでチームビルディングをしていきました。同じ福島県で活動する団体同士ということもあり、あっという間に打ち解け合うみなさん。グループ目標を「グループ全員とハグするほど仲を深める!」なんて決めたグループも!?実際に目標を達成している様子も見られました!!

    
                   研修は和やかで和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました

ミーティングの進め方のセッションでは、グループワークの度に話し合いを進める“ファシリテーター”を置き、実戦形式で効果的な話し合いの進め方を学びました。またミーティングの論点を絞るための議題の作り方や、議論を可視化するためのホワイトボード活用法など、すぐに団体の活動に取り入れられそうな内容ばかりでした。研修の最後には、グループで最初に立てた今日の目標が達成できているかを振り返りつつ、現場ですぐに活用できることを確認し合いました。

2日目は、SCJスタッフが講師を務め、「子どもにとって安全な活動をするために」というテーマで研修を行ないました。子どもにとって安全な組織をつくるために、セーブ・ザ・チルドレンが世界的に取り組んでいることを紹介し、各団体で行っている取り組みの学び合いや、様々な事例への対策を検討することで、安全な組織作りについて考えます。


 
                      各団体の取り組みを共有しながら、議論を深めていきます

「安全を脅かす要因と予防策」を考えるセッションでは、4つのテーマに分かれて活動時のリスクを洗い出し、その予防策を検討していきます。団体によって活動内容が異なっていても、子どもに関わる上での課題には多くの共通点があります。その解決に向けて議論を深めたり、他団体の取り組みを知ったりすることで、相互に学び合うセッションとなりました。

 
                  テーマごとに話し合ったことを模造紙に書き出し、発表しました

今回の集合研修では研修内容からの学び合いに加え、協働団体同士での関わりが生まれていたことが印象的でした。「近くで活動していることを知りながらも関わる機会がなかったが、話すきっかけができてよかった」、「お互いに情報交換ができてよかった」という声が聞かれ、今後ますます団体同士がつながっていくような場面が見られました。

フクシマススムでは、引き続き協働団体のみなさんと一緒に、福島県の子どもたちの遊び場や居場所の質向上に向けて活動していきたいと思います。

 


 (報告:福島事務所 佐々木未央)

【サントリー・SCJ フクシマ ススム プロジェクト】
「サントリー・SCJ フクシマ ススム プロジェクト」は、サントリーホールディングス株式会社と公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとが取り組む福島の子ども支援事業です。東日本大震災発生後、福島の子どもたちは、多くの困難に直面しながら、少しずつ前に進んでいます。学童保育クラブ支援や子ども支援に取り組むNPOとの協働や助成事業を通じて、福島の子どもたちが安心して学び 遊べる環境をハード、ソフト両面からきめ細やかにサポートし、フクシマススムは「ススムっ子」の健やかな成長と明るい未来を支えます。
サントリー・SCJ フクシマススム プロジェクト




 

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