トップページ > スタッフブログ > 日本/東日本大震災/福島 > 【福島】ふくしま市民活動フェスティバルに参加しました!(2015.06.02)

日本/東日本大震災/福島
(公開日:2015.06.02)

【福島】ふくしま市民活動フェスティバルに参加しました!(2015.06.02)

 

福島県の県北地区で活動する市民団体が交流し、市民向けに活動内容を発信する「ふくしま市民活動フェスティバル2015」が5月31日に開催され、福島市に事務所を構えるセーブ・ザ・チルドレン(SCJ)もブース出展しました。


福島市の世代間交流施設「アクティブシニアセンターA・O・Z(アオウゼ)」を会場に、福島市などに拠点を置く43団体がそれぞれパネルなどを使って活動を紹介しました。


 SCJでは、ポスターやパネルでの活動紹介に加え、東日本大震災復興支援事業として、現在、東北で行っている2つの活動の体験コーナーを開設しました。 ひとつは、防災カードゲーム「みんなで遊んで たすカルテット」、もうひとつは、放射能リテラシーワークショップのプチ体験講座です。

「たすカルテット」は、楽しく遊びながら、防災に関する知識を得ることができる特別なカードゲームです。この日は、5歳から50代まで幅広い年齢層が体験しました。福島県内の女性は、「防災にはあまり詳しくなかったのですが、とても防災の勉強になった」と評価し、「(震災で)被害にあった人たちや仮設住宅の人たちに使ってもらえたりできるといいなと思いました」と感想を教えてくれました。


放射能リテラシーの体験講座では、「食べるときに、放射能の影響に気をつけた方がいいものは次のうちどれでしょう?」などといったクイズを通して、身近な環境に潜む放射線の問題について考えてもらいました。また、会場内で実際に線量計を使って、空間放射線量を測定するという場面もありました。みなさん興味深そうに、担当者の説明を聞いていました。




またブースでは、世界の子どもたちの日常を感じてもらうための展示も用意しました。エチオピアの女子中学生が、飲み水をくみに、25Kgのタンクをかついで、片道2キロの山道を1日に3往復しているというエピソードを紹介した上で、来場した子どもたちに同じ重さの水が入ったタンクを持ってもらいました。

福島県伊達市から来た女子中学生は、「全然、持ち上がらない〜」と、その重さに驚いた様子。アフリカの少女の置かれた状況の厳しさを肌身で感じたようです。



午後には、「世界こどもクイズ」も開催。三択式で、子どもの権利条約や、世界の子ども事情をテーマとした問題を来場者に出題しました。

一番正解者が少なかったのは「現在、子どもの権利条約を批准していない国は、世界に2つしかありません。ひとつはソマリア、もうひとつの国は?」という質問。選択肢は?アメリカ、?南スーダン、?中国の三か国。正解は、ここではあえて示しませんが(ぜひご自身で調べてみてください)、唯一人の正解者は、なんと幼児の少年でした。子どもの直感はすごい!


そんなこんなであっという間に1日が過ぎました。来場者のみなさんとの交流はもとより、普段同じ福島市周辺で活動している他団体のみなさんの活動を垣間見ることができ、学びあり、交流ありのとても貴重な1日となりました。セーブ・ザ・チルドレンでは、これからも地元の市民団体のみなさまと力を合わせながら、子どもの権利を守るため、地道に活動を続けて行きたいと思います。



(福島事務所・中村雄弥)


 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP