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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2013.09.02)

福島:夏休みを振り返って 〜福島の子どもの育ちを支える〜 (2013.9.2)

 

夏休み、それは子どもにとって日常と非日常が絶妙に交じり合った特別の時間を意味します。退屈でただ暑いだけの午後もあれば、新しい体験と挑戦にココロときめく瞬間がどこかに隠れていたりするもの。大人になった後も特別な体験として記憶の中に君臨し続けるのではないでしょうか。

先日、福島県教育委員会が福島の子どもの体力・運動能力調査の結果を発表しました。悲しいことに肥満傾向は全国一で、男女とも体力・運動能力も震災前と比べて著しく低下しています。放射能の影響で思いっきり外遊びができなくなった福島の子どもたちの悲鳴が聞こえるようです。あの震災から3度目の夏を、この子どもたちはどのように過ごしたのでしょうか。

セーブ・ザ・チルドレン会津若松事務所では、福島の子どもたちがはつらつと体を動かすことのできるよう、自然体験キャンプやダンス、スポーツ教室など多数のプログラムをこの夏実施致しました。自然とたわむれ、こころゆくまで体を動かし、暑さや疲れを忘れて駆け回り、出会い、挑戦をし、多くの発見をしてくれたのではないかと思います。

遊びやスポーツは、単に体力や健康づくりといったことだけでなく、社会性や心理的な発達にも大きく貢献します。エネルギーを発散し、向上心に目覚め、上達する楽しさを知り、また時には我慢やくやしさを覚え、チームワークを学ぶ、成長のための貴重な場です。以前どおりの自由な遊び空間をすぐさま子どもたちに返すことは叶いませんが、震災後3度目の夏は去年より少しでも良くなったと思える、そんな時間を提供できたならスタッフ一同うれしく思います。

この夏の子どもたちの様子はブログでもお伝えしていますので、是非ご覧ください。
新学期、この夏の体験を引っ提げて子どもたちの学校生活が再開します。その日常こそが彼らの成長と学びの大切な舞台となるよう、セーブ・ザ・チルドレンはこれからも邁進していきます。

会津若松事務所 所長 金谷直子


会津事務所一同、力を合わせて引き続き福島での活動に邁進します!皆様からのお力添えをよろしくお願い致します。


 

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