日本/東日本大震災/福島(公開日:2015.09.16)
【福島:学童(19)】「秋空にキックオフ!」〜南相馬市放課後児童クラブサッカー教室〜
セーブ・ザ・チルドレンでは、震災後、福島学童支援の一環として、子どもたちが運動遊びやスポーツを通じて体を動かす機会を提供しています。中でも子どもたちに大人気の「サッカー教室」。イタリアのラグジュアリーレザーブランドトッズ・ジャパン株式会社の協力のもと、有限会社KTPと共に2013年には岩手県釜石市と山田町で、2014年には宮城県石巻市で開催されました。3回目となる今回は、ついに福島県で開催!!それでは9月5日(土)に福島県南相馬市原町第一小学校で行われた様子についてご報告します。
8月下旬から長雨が続く福島県。でも当日は久しぶりに太陽と青空が顔をのぞかせてくれました。講師はナント、元日本代表の北澤豪さんと元・現役のフットサルやサッカー選手でもある古庄亨さん、藤井健太さん、千羽未希也さんです。子どもたちはドキドキ、ワクワク大興奮!!さてさて、どんな教室になるのでしょうか??
この日参加したのは放課後児童クラブに通う1年生から6年生まで約90人。普段からサッカーをしている子、初めてボールに触る子・・・。サッカーに対する親しみや経験は様々でした。でも、さすが北澤さんとコーチたち。ジャンプで体をほぐしたり、手をつないでの鬼ごっこなど、ボールを使わない遊びから少しずつ「サッカー」に導き、楽しませてくれました。「そうそう、その調子!」「今のはすごくよかったよ!」と子どもたちの「やる気」や「集中力」も上手に引き出してくれます。始めは遊び半分だった子どもたちも少しずつ真剣な表情に変わっていきました。
遊びの中でのウォーミングアップ。「よーし、みんなでコーチからボールを奪うぞ!!」
後半は学年に分かれてのミニゲーム。「こっちにパス、パス!」「やったー、ナイスシュート!!」みんな必死でボールを追いかけ、グラウンドを元気いっぱいに駆け回ります。指導員の先生方や見学の保護者のみなさんもたくさん応援してくれましたね。
「こっちにパス!」「シュート頼んだよ!!」だんだんサッカーらしくなっていきました。
がんばる女の子たち。この中から未来の「なでしこジャパン」が誕生するかも!?
約90分と短い時間でしたが、子どもたちは思いきり体を動かし、サッカーの楽しさと触れることができました。そして「楽しかった〜!」「コーチたち、すごくかっこよかった!!」と泥と汗びっしょりの笑顔で話してくれました。
北澤さんは「僕も始めは全然サッカーが上手じゃなかったけど、目標をもって毎日少しずつ練習していたらいつの間にか日本代表になっていた。みんなも目標を持ってがんばり続けたらきっと夢は叶うよ」と語りかけてくれました。この日の経験と北澤さんをはじめコーチたちとの出会いは、子どもたちにとってきっと良い思い出と貴重な経験になったことでしょう。
みんなで記念撮影。素敵な思い出ができましたね!
【福島県における 学童保育(放課後児童クラブ)支援】
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、福島市、南相馬市、いわき市の学童・児童クラブを中心に、出前講座や園外保育活動などの活動支援、学童・児童クラブ施設の建設支援、そして、学童関係者への保育に関する学びや情報共有の場の提供支援を行っています。これらの包括的な支援活動を通じて、子どもにやさしい学童・児童クラブの環境づくりをお手伝いしています。
【報告:福島事務所 藤井由佳】