日本/東日本大震災/福島(公開日:2015.06.01)
【コメラさんさん(25)】
「福島の外遊び・お散歩サポートてくてく遊び隊」がスタートします!(2015.06.01)
春から初夏へと季節が移ろうとしています。震災から4年以上が経ち、直後は屋外活動においてさまざまな制限を受けていた福島の子どもたちですが、最近は外で遊ぶ姿も増えつつあります。しかし、小さな子どもを持つ保護者や保育園・幼稚園など子育て支援に携わる関係者の不安は完全に消えたわけではありません。外遊びの時間、お散歩のコース、草花土虫など自然物との活動において制限を設けるなど、日々工夫しながら対応し、子どもの成長を支え続けています。子どもにとって「遊ぶ」という当たり前の権利は、今もまだ制限されたままなのです。
そのような中、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとNPO法人こどもの森ネットワークは、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」の支援を受け、福島市の保育園(所)を対象とした「福島の幼児のお散歩・外遊びサポートてくてく遊び隊」を実施することになりました。夏と秋の活動を通じて、約1200人の子どもたちが参加する予定です。
(※保育園児を対象とした外遊び支援活動は2014年から実施しています。昨年は郡山市、福島市の保育園児230人が参加しました。写真は昨年の様子です。)
まつぼっくり、おうちに持って帰ろ〜っと♪
みんなで競争、よーいドン!!
自然の中でしか味わえない新しい発見、ちょっぴりスリリングな体験、青空の下でみんなで元気いっぱい走り回れる喜び・・・。全てが子どもにとって大切な宝物です。時には転んだり、泣いたり、ケンカをすることもあるかもしれませんが、ひとつひとつの小さな経験や成長を大切にしながら、地元NPO、保育園(所)、支援企業等と協力し、子どもたちの成長を応援していきます。
【活動概要】
期間: 2015年6月〜11月(予定)
場所: 福島市十六沼公園・四季の里、猪苗代町亀ヶ城公園・昭和の森
内容: バスでの送迎(保育園⇔活動場所)、プレーリーダーの支え・見守りのもと、お散歩、外遊び、草木花虫などとの自然体験、屋外でのお弁当タイムなど
次回は元気に遊ぶ子どもたちの活動の様子をお届けします!どうぞご期待ください。
<コメラさんさんプロジェクト>
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは福島プログラムの一環として、震災後、「コメラさんさんプロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは福島第一原発事故後、放射線被ばくへの不安や、長期化する避難生活の影響などから、福島県で野外活動や体を思い切り動かす機会が減少した地域の子どもたちが、安心できる環境で、自然体験をしたり、思い切り遊んだり、運動できる機会を提供することを目的としています。※コメラは福島の方言で「子どもたち」の意。
〈ユニリーバこども笑顔プロジェクト〉
ラックスやダヴ、クリア、リプトンなどでおなじみのユニリーバと、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの共同プログラムです。2011年以来、地震や津波の被害を受けた公園の再建や、福島の子どもたちのためのキャンプなどを継続的に実施し、子どもたちに思い切りからだを動かして遊ぶ機会を届けてきました。2015年からは福島の外遊び・お散歩サポート「てくてく遊び隊」の支援を始めます。
(福島事務所:藤井由佳)