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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2013.02.05)

【福島:学童(1)】〜冬休みを楽しく過ごそう!〜 第2回「お絵かきワークショップ」を開催(2013.2.5)

 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)は、震災・原発事故の影響を受けた子どもたちが、安全で保護された環境で過ごせるよう、学童保育施設において支援活動を実施しています。

その支援活動の一環としてSCJでは、2012年7月にフェリシモ基金(東日本大震災もっとずっときっと基金)・日本臨床美術協会のご協力を得て、岩手県の大船渡市、山田町、大槌町の学童保育クラブで「お絵かきワークショップ」を行いました。そして、12月下旬に、岩手県大船渡市と釜石市の学童保育3か所、福島県会津若松市内の学童保育4か所で、第2回ワークショップを実施しました。今回の活動は、学童保育で過ごす子どもたちに、楽しく冬休みを過ごしてもらうことと同時に、指導員の先生方に新たな遊び方を学んでいただき、今後実践していただくことが目的です。岩手県では子ども94人指導員11人、福島県では、子ども100人指導員16人が参加しました。



前回ワークショップと同様に、東北在住の臨床美術士がボランティア講師として参加して頂き、フェリシモ社の「500色の色えんぴつ」を使ってお絵かきを教えてくれました。今回の題材は“落ち葉や石”。「カラフルパズル」という今の季節を感じるものを使って、色鉛筆の色を重ねていくフェリシモ色鉛筆プログラムです。



選んだ葉や石から一番好きな色を見つけて、そこから感じる色を選んでいきます。
「う〜ん」と悩みながら真剣に色を選ぶ子どもたち。アートに「間違い」や「正しい答え」はありません!好きな色を選んで、色鉛筆を塗り重ねていくと新しい色の発見があります。



個性的な作品が出来上がりました!!
臨床美術士の先生は、「この淡い色とここの空間がいいね」「この線がかっこいいね」など、具体的に作品の良いところをほめてくれます。「上手い」という言葉を使うと言われなかった子どもは、「自分は下手」とアートに対して苦手意識を持ってしまったり、「上手く書かなきゃ」と思ったりしてしまいます。
そのためアートワークショップでは、子どもが自由な自己表現を楽しめるように、個性やほめることを大切にしています。子どもたちはほめられて照れていましたが、ほめられることは誰でも嬉しいこと。子どもたちの自尊心の向上にもつながり、また、個性を大切にすることは、お互いを認め合うことにつながります。



福島県会津若松市で開催された12月22日のワークショップは、土曜日ということもあり、保護者の方にも参加していただきました。この日は親子でオイルパステルのお絵かきや紙工作に挑戦。子どもも、真剣なまなざしで絵を描いていましたが、お父さんやお母さんも、童心にかえったように、一心に取り組んでいました。

また会津若松市内の学童では、アートワークショップと一緒に、福島ドッジボール協会の方を講師にお招きし、屋内ボール遊びも行いました。会津地方のように、雪がたくさん降る地域では、積雪により思うように外遊びができません。運動不足になりがちな冬に、体をいっぱい動かすのは大切なことです。



まずは準備運動。ペアになって足を合わせ、手を引っ張り合います。「いてててー」「届かない〜」という子たちも・・・。



ボールを転がしたり、バウンドさせたりします。



指導員の先生も一緒になってペットボトルを使ったボーリング、最後はドッジボールも行い、みんな大興奮。外は雪景色なのに、思いっきり汗をかきました。

子どもたちからは、「色々な色を使う体験できて嬉しかった」「色を重ねて塗るのが面白かった」「最高の1日だった」「ドッジボールが楽しかった」という声が聞かれました。指導員の方々からは、「子どもが個性を発揮していて、新しい発見があった」「臨床美術士の先生から個々の具体的なほめ方を学んだ」「子どもの集中する姿が見られた」「普段お絵かきというとみんな同じ作品になってしまうが、今回は同じものがなかった」などの声がありました。

SCJは今後も、学童保育に通う子どもたち、保護者、指導員の方々をサポートしていく活動を続けていきます。

(報告:会津若松事務所・長島)

 

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