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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2014.08.28)

【福島:学童(10)】いわき市中央台東第二児童クラブ建設までの道のり?(2014.08.26)

 
7月17日付けのブログでお伝えしたように、「サントリー・SCJ フクシマ ススム プロジェクト」(以下、フクシマ ススム)では、福島県南相馬市といわき市で学童保育施設の建設を進めています。今回は、いわき市で建設が行われている「中央台東第二児童クラブ」についてご紹介します。

いわき市都市部での放課後児童クラブ登録児童数増加
いわき市では、東日本大震災後、子どもたちの放課後の安全を考慮し、放課後児童クラブ(以下、児童クラブ)に登録を希望する保護者が増加しています。いわき市中央台にある中央台東小学校敷地内にある「中央台東第一・第二児童クラブ」は、もともと一つの児童クラブでしたが、登録児童数が定員を大幅に超えたことから、二つのクラブに分かれて運営することになりました。

82�程の広さの部屋で、
70名以上の子どもたちが過ごしていました。

本来であれば、クラブが二つに分かれれば、施設も二つ必要になりますが、中央台東児童クラブでは、なかなか施設の増設ができませんでした。そこで、フクシマススムでは、子どもたちにとって安心・安全な放課後の居場所を確保するため、いわき市子育て支援課、中央台東第一・第二児童クラブ、中央台東小学校のみなさんの協力を得て、「中央台東第二児童クラブ」の施設建設を行うことになりました。


施設を利用する人たち自身のアイディアがつまった設計
実際にこの施設を使うみなさんの意見を反映するため、2013年11月から4か月をかけて、指導員や父母会の皆さんと計5回のワークショップを行い、設計計画を練ってきました。

(左)第2回ワークショップの様子。たくさんの保護者や指導員の方が集まり、知恵を絞りました。
(右)第4回ワークショップの様子。立体模型を見ながら、さらにアイディアを出し合い、設計案に磨きをかけます。

ワークショップでは、「まだ背が低い子が多いので、普通の窓だと空気を入れかえても、子どもたちに風があたらない。床まである大きな窓だとありがたい」「食育ができるように、キッチンは子どもも一緒に使える高さにしたい」など、普段子どもと接している皆さんならではのアイディアがたくさん出されました。

また、子どもたち自身からも、「おおきなおへやであそびたい!」や「おおきなへやでおたんじひょうび会がしたい」と、新しい児童クラブをどのように使いたいか、たくさんの意見が寄せられました。


中央台東第一・第二児童クラブの子どもたちが、どんな児童クラブにしたいか、児童クラブをどんな風に使いたいかを絵や言葉で表現してくれました。

いよいよ工事開始!
長い間話し合って磨かれたみなさんのアイディアをもとに、今年2月には、新しい児童クラブの設計図が完成しました!そして、今年5月、いよいよ工事が始まりました。梅雨の雨にも負けず工事はどんどん進み、7月には上棟が完了し、完成に近づいています。

6月:基礎工事が完了した様子。
↓ ↓ 1か月後 ↓ ↓


7月:上棟が完了した様子。1か月でこんなに建物らしくなりました!

子どもたちも、日に日に “建物らしいもの” ができあがっていく工事現場に興味津々の様子。工事現場の職人さんにも、元気に話しかけているそうです。


中央台東第二児童クラブは、10月に竣工予定です。入所式の様子とともに、新しい児童クラブで元気いっぱいに遊ぶ子どもたちの姿をこのブログでお伝えします。お楽しみに!

(報告:福島事務所 望月里紗)

【サントリー・SCJ フクシマ ススム プロジェクト】「サントリー・SCJ フクシマ ススム プロジェクト」は、サントリーホールディングス株式会社と公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとが取り組む福島の子ども支援事業です。東日本大震災発生後、福島の子どもたちは、多くの困難に直面しながら、少しずつ前に進んでいます。学童保育クラブ支援や子ども支援に取り組むNPOとの協働や助成事業を通じて、福島の子どもたちが安心して学び 遊べる環境をハード、ソフト両面からきめ細やかにサポートし、フクシマススムは「ススムっ子」の健やかな成長と明るい未来を支えます。
サントリー・SCJ フクシマススム プロジェクト

【福島県における学童児童クラブ支援】
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、福島市、南相馬市、いわき市の学童児童クラブを中心に、日常の遊び場の提供、施設整備、そして、学童関係者の学びや情報共有の場づくりなどの取り組みを行っています。これらの包括的な支援活動を通じて、子どもにやさしい学童児童クラブの環境づくりを後押ししています。

 

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