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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2013.11.30)

【福島:コメラさんさん(4)】「チョー気持ちいー、南会津の田舎力!」夏休み移動型野外教室 を開催(2013.11.30)

 

今年は暑い夏でした。福島も例外ではありません。とてもとても暑かった。でも、だからこそ、楽しめる夏の醍醐味もあります。この夏、みなさん、どんな景色を見ましたか?僕の記憶に残っているのは、真っ青な空に、白い雲、濃き緑の山を仰ぎながら、どこまでも続く田舎道を、夢中で駆けていく子どもたちの姿です。失われた古き良き日本の原風景?そんなことはありません。つい先日、現実に見た景色です。それも、この会津若松から遠くない福島県内においてです。



福島第一原発事故から2年半あまりが過ぎた今、いまだ福島県内の一部では、放射線の影響を懸念して、子どもたちが山や川といった自然環境の中で自由に遊ぶことができない状態が続いています。「自然の中で、思い切り遊べない。それはとても不自然だ」。誰もがそう思うでしょう。しかし、それが福島の現実です。

除染をしても、野外で思い切り遊べる日は、すぐにはやってこない。でも、そこで生活している子どもたちにとって、放射線のことを気にせず、思いっきり野山をかけまわる経験は絶対に必要です。アメリカの作家レイチェル・カーソンが言うように、美しい自然の中に身を置き、五感を使って、そこにいる生き物や植物と触れ合うことで、子どもたちの豊かな感性は育まれていきます。その大切な機会を子どもたちから奪ってはいけない。それが大人たちの責任です。


SCJでは、昨年より、ユニリーバ・ジャパン社の支援および地元のNPOの協力のもと、「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」を実施しています。これは、県内でも比較的放射線量が高い中通り地区(福島県中心部・北部)の子どもたちに、思いっきり体を動かして遊ぶ機会を提供するプロジェクトです。


今年の夏は、南会津町に拠点を置くNPO法人ひのきスポーツクラブとともに、8月3日〜5日、8月9日〜12日の2回、豊かな自然に恵まれ、放射線量の低い南会津町針生地区周辺で移動型自然教室を実施。福島市を中心に、本宮市、須賀川市などから小学生約60人が参加しました。



福島の子どもたちが、どのような形で、南会津の大自然と触れ合ったのか。詳しい内容は、写真満載のレポートでご紹介します。興味のある方は、下記タイトルをクリックして、リンク先へどうぞ。


【ユニリーバこども笑顔プロジェクト2013夏・第一回 8月3日〜5日(2泊3日)】詳しくはこちら
待ってました!二泊三日の大冒険。第一回事業は、遅かった梅雨明けの、まさにその日に始まりました。参加したのは31人の児童(女子11、男子20)。約3分の2が福島市内の児童で、それ以外は本宮市や須賀川市、富岡町(郡山市など避難先からの参加)の子どもたちです。注目は、2日目の「7時間耐久鬼ごっこ」。どんな遊びなのでしょうか?ちょっと大人しい子が多い印象ですが、さて、どうなることやら。


※主なプログラム
8月3日  
開会式  
スーパー川遊び  
めざせ、虫キング  
ホタル観賞ウォーク  

4日
ラジオ体操
7時間耐久鬼ごっこ
夜の虫キング

5日
ラジオ体操
郷土料理作り
閉会式



【ユニリーバこども笑顔プロジェクト2013夏・第2回 8月9―12日(3泊4日)】詳しくはこちら
第2回事業には、27人の児童(女子12、男子15)が参加しました。約3分の2が福島市内の児童で、それ以外は本宮市や須賀川市の子どもたち。ちょっとヤンチャで元気な子どもたちが多い印象。今回は、野外キャンプや沼の大冒険など、よりアウトドア活動に力を入れました。どんな4日間になったのかな?


※主なプログラム
8月9日   
開会式   
田舎の冒険   
木地師映画鑑賞会   
   
10日
木地師跡の探検
スーパー川遊び
テント設営
野外クッキング

11日
鴫沼大冒険
大バーベキュー大会
思い出新聞づくり

12日
郷土料理作り
閉会式


 

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