日本/東日本大震災/福島(公開日:2015.07.15)
【福島:学童(17)】いわき市で放課後児童クラブの指導員を対象に防災研修を実施しました!
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、福島県いわき市の放課後児童支援員等(以下、指導員)を対象に、7月3日に防災研修を実施しました。
本研修はSCJといわき市の共催、いわき市学童保育連絡協議会の後援で開催され、いわき市内の放課後児童クラブ全43か所から86名の指導員の皆さんが参加しました。また、研修中には、株式会社バーミリオンの支援により、全クラブを対象に、子どもにやさしい非常用持ち出し袋166個および救急セット46個を配布しました。
配布した非常用持ち出し袋は、リュックにもなるバッグに入っています。中身は、一般的に販売されているものとは一味違い、もしもの際に子どもが必要とするものが入っています。これらの中身は、実際に福島県いわき市や福島市、宮城県、岩手県の指導員の皆さんや、各行政の皆さんと話し合って決めてきました。
その例として以下のようなものがあります。
・ウノ(カードゲーム):避難所等で子どもが遊べるように
・ヘッドライト:指導員が子どもを複数引率している等で両手がふさがっていても暗闇を歩けるように
加えて、袋の中には、中身一覧を絵に描いた紙が入っており、子どもたちと指導員の皆さんが一緒に使い方を確認することができるようになっています。
指導員の皆さんは、「なるほど」や「へぇ〜」といった声を上げながら非常用持ち出し袋の中身を確認し、子どもたちと一緒に非常用持ち出し袋の使い方を学ぶことのイメージを広げていました。
非常用持ち出し袋・救急セットの贈呈後、いわき市危機管理課による防災研修を行いました。放課後児童クラブの運営方針における防災の取り組みについての確認や、勤務地区の防災マップを見ながら各地域の警戒区域や避難所の場所などを確認しました。
そして、災害対応をゲームのような形で学ぶセッションを行いました。
問いの一例がこちらです。
「大きな地震が発生したため、避難所(小学校体育館)に避難をしなければならない。しかし家族同然の飼い犬“ももちゃん”(トイプードル、メス3歳)がいる。一緒に避難所に連れていく?」
この質問に対し、「YES」「NO」のどちらで自分はどういった行動をするかについてグループで話し合いました。
この問いには正解はなく、
?災害対応を自らの問題として考え、また、様々な意見や価値観を参加者同士で共有すること
?災害対応においては、必ずしも正解があるとは限らず、また、過去の事例が常に正解でないこともある。ゲームを通じ、それぞれの災害対応の場面で、誰もが誠実に考え対応すること、また、そのためには災害が起こる前から考えておくことが重要であると気づくこと
を目的としています。
「家族同様のペットを残して逃げたら生きている心地がしないので、必ず連れて行く」や「避難所でペットは迷惑になるので連れて行かない」等、話し合いでは色々な意見が飛び交い、活発な議論が行われていました。
防災備品の確認および研修を通じ、放課後児童支援員等の皆さんは、「もしも」の時に備える重要性を確認することができました。たくさんの子どもたちの安心・安全な放課後の居場所を作り、守っている皆さんにとって、日ごろから子どもたちと一緒に防災について考え、備えることの大切さを改めて感じることができた研修になったのではないでしょうか。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの東日本大震災復興支援事業では、子どもたちが楽しく、主体的に防災を学ぶことができるように、岩手県、宮城県、福島県の学校、放課後児童クラブ、児童館などを対象に防災教育・活動を推進しています。このような防災教育研修会が、各地で継続的に実施されていくために、これからも活動していきます。みなさまのご支援をよろしくお願いします。
(福島事務所 望月/東京事務所 小島)
本研修はSCJといわき市の共催、いわき市学童保育連絡協議会の後援で開催され、いわき市内の放課後児童クラブ全43か所から86名の指導員の皆さんが参加しました。また、研修中には、株式会社バーミリオンの支援により、全クラブを対象に、子どもにやさしい非常用持ち出し袋166個および救急セット46個を配布しました。
配布した非常用持ち出し袋は、リュックにもなるバッグに入っています。中身は、一般的に販売されているものとは一味違い、もしもの際に子どもが必要とするものが入っています。これらの中身は、実際に福島県いわき市や福島市、宮城県、岩手県の指導員の皆さんや、各行政の皆さんと話し合って決めてきました。
その例として以下のようなものがあります。
・ウノ(カードゲーム):避難所等で子どもが遊べるように
・ヘッドライト:指導員が子どもを複数引率している等で両手がふさがっていても暗闇を歩けるように
加えて、袋の中には、中身一覧を絵に描いた紙が入っており、子どもたちと指導員の皆さんが一緒に使い方を確認することができるようになっています。
非常持ち出し袋中身一覧
非常持ち出し袋中身
指導員の皆さんは、「なるほど」や「へぇ〜」といった声を上げながら非常用持ち出し袋の中身を確認し、子どもたちと一緒に非常用持ち出し袋の使い方を学ぶことのイメージを広げていました。
非常持ち出し袋の中身を確認する指導員の方々
非常用持ち出し袋・救急セットの贈呈後、いわき市危機管理課による防災研修を行いました。放課後児童クラブの運営方針における防災の取り組みについての確認や、勤務地区の防災マップを見ながら各地域の警戒区域や避難所の場所などを確認しました。
そして、災害対応をゲームのような形で学ぶセッションを行いました。
問いの一例がこちらです。
「大きな地震が発生したため、避難所(小学校体育館)に避難をしなければならない。しかし家族同然の飼い犬“ももちゃん”(トイプードル、メス3歳)がいる。一緒に避難所に連れていく?」
この質問に対し、「YES」「NO」のどちらで自分はどういった行動をするかについてグループで話し合いました。
この問いには正解はなく、
?災害対応を自らの問題として考え、また、様々な意見や価値観を参加者同士で共有すること
?災害対応においては、必ずしも正解があるとは限らず、また、過去の事例が常に正解でないこともある。ゲームを通じ、それぞれの災害対応の場面で、誰もが誠実に考え対応すること、また、そのためには災害が起こる前から考えておくことが重要であると気づくこと
を目的としています。
「家族同様のペットを残して逃げたら生きている心地がしないので、必ず連れて行く」や「避難所でペットは迷惑になるので連れて行かない」等、話し合いでは色々な意見が飛び交い、活発な議論が行われていました。
防災備品の確認および研修を通じ、放課後児童支援員等の皆さんは、「もしも」の時に備える重要性を確認することができました。たくさんの子どもたちの安心・安全な放課後の居場所を作り、守っている皆さんにとって、日ごろから子どもたちと一緒に防災について考え、備えることの大切さを改めて感じることができた研修になったのではないでしょうか。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの東日本大震災復興支援事業では、子どもたちが楽しく、主体的に防災を学ぶことができるように、岩手県、宮城県、福島県の学校、放課後児童クラブ、児童館などを対象に防災教育・活動を推進しています。このような防災教育研修会が、各地で継続的に実施されていくために、これからも活動していきます。みなさまのご支援をよろしくお願いします。
(福島事務所 望月/東京事務所 小島)