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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2012.12.04)

『“遊び”を通して学ぶ 〜山田南小放課後児童クラブにて〜(2012.12.04)』

 

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)では、学童保育施設指導員の先生方がスキルアップできるような、様々なサポートを行っています。今回、元学童保育指導員のSCJスタッフが山田町山田南小放課後児童クラブに1週間講師として入り、遊びをテーマにした指導員向け実地研修を行いました。これは、指導員の先生方から「研修で講師の方から講義を聞くことも勉強にはなるが、現場に入ってもらい、保育の様子を見ながら話を聞いてほしい」また「学童保育を一緒に実践してその場で語り合いたい」という要望があり、実施させて頂きました。


◆事前打ち合わせ◆
 まず、指導員の方々と1週間を通してどのような取り組みを、子ども達と行うのか話し合い、3つの手作り遊び「スライムづくり」、「SLOTS」、「プラ版づくり」に取り組むことに決めました♪

(左:今回の講師!SCJ釜台(指導員歴20年))


〜 洗たく糊を使った「スライムづくり」

◆指導員の先生方との事前練習◆

子どもたちが来るに、指導員の先生方と事前トレーニング中!









洗濯糊(PVA加工品)250mlと同量の水を入れて   別の容器に水125mlを入れ、「ほう砂」10gを

混ぜる。_________________ 混ぜ、 糊にいれてしっかり混ぜる。










食紅で色を付ける。

(もしくは絵具でいいが色落ちするので注意が必要)

 

◆いざ子どもたちと実践!!◆
 子ども達の自主的な参加を促すため、子ども達自身に「スライムつくり」参加有無を選択してもらいます。初日は、8名の子ども達が参加し、2日目は約20名が参加しました!

用意してあった「赤」「黄」「緑」の食紅で色を付ける際、「コーラ色」を作り出すなど、自分だけのスライム作りに熱中する子ども達










〜 カードゲーム「SLOTS」

SLOTSは、各自が持っているカードを、スロットマシンの上に置き、3枚同じ絵柄が揃ったら、カードがもらえるゲーム。カードがなくなったら負けで、最後まで残った人が勝ちとなるゲームです。


◆いざ子どもたちと実践!!◆
カードの絵柄を選ぶところから、子ども達が積極的に関わってくれました。 男の子用の絵柄は恐竜、女の子用はディズニー等色鮮やかなイラストをチョイス☆ 子どもたちは、指導員の先生方やSCJスタッフと一回一緒に遊んだだけで、「SLOTS」の遊び方をマスターし、すぐに他の子ども達と遊び方を共有し始めました。4年生の子が1年生にわかりやすく説明し、「分かった?」「うん」と微笑ましい光景もありました。










「よっしゃー!」「あ〜っ!やられた!!」子ども達の声が学童内に響き渡ります。


〜 プラ版づくり

学童で作った作品を、お家に帰ってからも親子で共有して欲しい、また、プラ版づくり(透明なプラスチックの板に絵を描いて、トースターで焼いて縮めて、固くしたものです。アニメのキャラクターを描いて友達と交換したり、キーホルダーとして使ったりします)を覚えてもらい、今後、学童のバザーや地域のイベントで活用してほしいという思いから行った遊びです。










 プラ版のテーマは、自画像!「描けない・・・」「代わりに描いて」という子どもたちもいましたが、他のお友達が精一杯取り組んでいる姿を見て、「やっぱり描く!」と取り組む姿もありました。オーブントースターで焼くとき、縮む様子に子ども達から歓声が上がっていました。周りに毛糸をまいて仕上げました。絵を描くのが得意な子も、そうでない子も、みんな素敵なプラ版が出来上がりました☆


〜指導員の先生方からの声〜
「1週間を通して、子ども達を客観的に見る機会となりました。」
「保護者から「学童って楽しい!と子どもが言っている」とお迎えの時にコメントを頂きました。」


子ども達に興味のある遊びを提供することで仲間を増やし、異なる年齢の子どもたちの関係を太くし、和気あいあいの1週間となりました。また、指導員の先生方と子どもたちのたくさんの笑顔に触れることができました。
SCJでは、今後も学童保育指導員の先生方へサポートを行っていきたいと思います。


今回指導員研修に協力して下さった山田町役場の皆様、1週間研修に参加して下さった指導員の皆様、ありがとうございました。
 
(報告:遠野事務所 釜台)


 

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