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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2012.09.06)

子どもは夏の子、元気な子!〜 会津での「夏の遊び場プロジェクト」 〜(2012.09.06)

 

子どもたちが大好きな夏休みも終わりました。皆さんも、きっと楽しい夏休みを過ごして、たくさんの思い出を作ったと思います。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)会津若松事務所では、会津の子どもたちと市内に避難している子どもたちを対象に、安全な夏の遊び場で元気いっぱい遊び、学んでもらうこと、そして、子どもたちの交流促進をめざし、7月23日から3週間にわたり、「夏の遊び場」プロジェクトを開催しました。

子どもたちは、運動場でのサッカーやボール遊び、体育館でのドッジボールやゲーム、プールでの水泳教室のほか、室内でのレゴ遊び、地元の方による木工細工教室、パソコン教室、SCJ協賛企業である東急ハンズの支援による鳥の鳴き笛(バードコール)作りなど、盛りだくさんのプログラムを大いに楽しみました。

連日、30度を超える暑さにもかかわらず、子どもたちは元気いっぱい!毎日、笑顔で会場までやってくる子どもたちに、SCJスタッフもずいぶん励まされました。




工作の時間に子どもたちが作った作品。材料は木や枝、蝶々の形をしたマカロニなどです。








「はい、じゃ、今度は床に座って!」「え〜、何やるの?」







最終日8月10日(金)には、会津大学を会場として午前中はコンピューターによるプログラミング、午後はSCJ協賛企業であるバンダイナムコ株式会社のご支援によるプロモデル作りが行われました。この日は、お忙しい中、会津若松市の室井照平市長が視察にお見えになり、「どう、むずかしくない?僕も子どもの頃はプロモデル作りが好きだったんだよ」と、子どもたちに気さくに話しかけていらっしゃいました。

室井照平会津若松市長と一緒に。「私も小さいころ、マグマ大使のプラモデルを作りました」と室井市長。室井市長視察の様子は地元紙「福島民友」にも掲載されました。

完成品を持ってバンダイナムコのスタッフのみなさんと記念撮影。前日までの体を思いっきり動かす遊びだけでなく、頭で考える遊びにも、子どもたちは目を輝かせていました。


プロジェクトでは、一学期終了間近に、市内5校の小学校にチラシを配り、参加者を受け付けましたが、プロジェクトが始まってみると、参加した子どもの妹や弟、友だちなど、日に日に参加の輪が広がっていきました。毎日約30名の子どもが参加し、最終日までに延べおよそ380名が「夏の遊び場」を楽しみました。最初は、恥ずかしがって、モジモジしていた子どもたちも、何回か顔を合わせて、ゲームで競い合ったり、ペアになってボール遊びをしたりしているうちに、皆、だんだん打ち解けてきたようです。一緒に工作をしている子どもたち同士が、「ねぇ、どこの学校に行ってるの?」と質問しあう場面もありました。

バードコール(鳥の鳴き笛)作りをご指導くださった 東急ハンズの方々と、「マイバードコール」を作った 子どもたち。鳥の鳴き声にそっくりな笛を作って大喜びでした。




想像力をかきたたせるレゴは、いつでもどこでも、大人気。ボランティアの学生も夢中になるほどでした。





プロジェクト終了後に子どもと保護者を対象に行ったアンケートでは、「去年、プールで泳げなかったので、とても楽しかった」「新しい友達できて、うれしかった」などの感想が子どもたちから寄せられたほか、保護者の方からも、「子どもだけで送り出し、最初は心配でしたが、大人になって帰ってきました」「冬もぜひやってほしいです」といったご意見をいただいています。このプロジェクトを通じて、子どもたちは、元気いっぱいに遊んだだけでなく、自分の周りにはいろいろな子どもたちがいるのだということをお互いに知り、そして、その中からいろいろなことを感じ取ったのではないかと思います。
本プロジェクト開催にあたっては、会津若松および大熊町教育委員会、市内小学校、SCJ活動への協賛企業(アクセンチュア、バンダイナムコ、東急ハンズ、レゴ エデュケーション)のご協力、地元NPOとの協働、アクセンチュアのスタッフやボランティアの参加、そして、会津大学など多くの関係者のご協力をいただきました。この場をお借りして、SCJよりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 (会津若松事務所:五十嵐和代)


 

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