日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2014.10.20)
夏の出前講座?〜ドイツ化学実験教室 宮城県石巻市の学童から〜(2014.10.20)
8月20日、宮城県石巻市内の学童保育施設で、ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス株式会社(以下、ランクセス)の協力のもと、石巻市内の学童に通う、小学1年から4年の子どもたち35名が化学実験を楽しみました。
今回の化学実験教室は、「自分たちの身の回りから化学がなくなってしまったらどうなる?」というビデオを見たり、手作りゴムボールに挑戦したり、普段はなかなか触れる機会のないドイツ語を学んだりしました。
プログラムの中で特に子どもたちが楽しんでいたのが、手作りのゴムボール実験でした。実験の手順は以下の通りです。
? 自分の好きな色の絵の具を選びます。
? ラテックス液(ゴムの液体)に絵の具を入れよくかき混ぜます。
? クエン酸を?の液体にいれて割り箸ですぐにかき混ぜます。
? だんだん割り箸の先に綺麗な色のお団子が出来てきたら取り出します。
? 取り出したお団子を素早く丸めます。
? 水気を切れば完成です!!
実験の最後に、ゴムの液体がマイナスの粒子、クエン酸がプラスの粒子で出来ていて、二つがくっついて固まるとゴムボールになる、という説明がありました。
絵具、ラテックス液、クエン酸を混ぜます
すばやく形を整えて完成!
【参加した子どもたちの声】
・「スーパーボールの作り方が分かったし、おもしろかった。そしてドイツのことが分かった。」
・「たのしかったです。またきてください。」
・「えいがの化学がなかったらがおもしろかった。」
被災地の学童保育では、震災以降、近隣小学校の校庭や公園が使用できなくなり、室内での活動を余儀なくされている施設もあります。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)では、2011年より学童保育支援事業の一環として、活動を応援してくださる支援者の皆さまや企業と共に、子どもたちと指導員の方へスポーツや化学、芸術などの出前講座を実施しています。SCJが今年の夏に実施した他の出前講座はこちらをご覧ください。
※ランクセスは、SCJの東日本大震災復興支援の一つである、子ども参加によるまちづくり事業 “Speaking Out From Tohoku〜子どもの参加でより良いまちに〜”を支援しています。今回、同社の強みである「化学」をテーマに、上記事業とは別途活動している放課後の子どもたちが安心・安全に遊び、学び、成長できる「場」を支援する東日本大震災復興支援事業の一つ、学童での出前講座を開催しました。
(報告:仙台事務所 飯部つかさ)