日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2012.06.07)
「きれいで安心して遊べる公園がほしい」
〜石巻での公園づくり〜(2012.06.07)
石巻市では、多くの公園が震災の影響を受け、子どもたちの遊び場や居場所が限られています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下:SCJ)は、石巻市の都市計画課と協働で、ユニリーバ・ジャパン株式会社による「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」の支援のもと、石巻市内の4つの公園を整備しています。そしてついに先月鹿妻地区にある鹿妻第5公園が完成しオープニングイベントを開催しました。
その他にも鹿妻地区では、5月13日にオープンした「さくら公園」の公園整備も行っています。さくら公園は、東日本大震災後石巻市に子どもの遊び場が少なくなってきている状況を改善するため、屋内や屋外でも遊べる施設作りを考えてきた社会福祉法人「夢みの里」とSCJが協働で、公園づくりを進めてきました。例えば、敷地内のスペースを利用し、世代間交流が出来る場所となるように公園遊具の選定を行いました。
2011年9月に実施したアンケート、同年12月に実施した鹿妻小学校のデザインコンテストの結果から、以下のようなさくら公園に対する子どもたちの思いがわかりました。
• クライミングウォールが欲しい
• ボール遊びが出来るスペースが欲しい(バスケットゴールの設置)
これら子どもたちの意見に加え、高齢者も利用できるフィットネス遊具を含めた公園のデザインにしました。
5月13日にオープンしたさくら公園には、当日は74名のこどもたち、20名の大人のかたに集まって頂き「みんなで参加しての公園づくり」をテーマに、看板作成、お茶っこ会、施設・遊具の使い方について、壁画デザインの4つのブースに分かれてイベントを行いました。
看板づくりでは、ビニールで作ったスモックを星形や、お花柄のシールで自分たちでデコレーションして、さくら色の絵具で看板にさくらの花びらを楽しそうに色づけていました。子どもたちは「もっとやりたい!!」、「どうやって飾るの?」など自分たちが手掛けた看板がどうなるのか興味深々な様子でした。
施設・遊具の使い方を考えるブースでは子どもたちが注意書を作成しました。注意書を書く前に子どもたちには、思い切り遊んでもらいました。子どもたちは書き終えた後も
「まだ思いついたから、もっと書いてもいい?」、「こういうとこしたら危ないよね!!」と言っていて遊具に注意書を貼っていました。子どもたちも、自分達で考えた注意書きをどこに貼るのがいいかな?と真剣に探している様でした。
壁画デザインでは、「さくら公園で遊んでいる自分」をテーマに、模造紙に桜の木、自分の顔などを書いて貰いました。
大きな模造紙3枚分にいっぱい思い思いの絵を描きました。書いて貰った絵は、これからデザインをリメイクして、最終デザイン完成させたらみなさんにもお披露目したいと思いますね。
(報告:仙台事務所 飯部)