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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2012.06.26)

「きれいで安心して遊べる公園がほしい」〜石巻での公園づくり〜(2012.06.26)

 

石巻市内の多くの公園は震災の影響を受けました。津波の被害で遊具が破損しただけでなく、長期にわたりがれき置き場になっていた場所も少なくありません。一方で、震災の影響を受けなかった公園には多くの仮設住宅団地が建設され、子どもたちの遊び場は減少しています。セーブ・ザ・チルドレンジャパン(以下:SCJ)は、東日本大震災で被災した子どもたちが遊び、学び、発達するための安全かつ保護的な環境づくりをめざし、活動を行っています。

その一環として、ユニリーバ・ジャパン株式会社の「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」からご支援をいただき、石巻市の都市計画課や地域の子ども支援団体と協働で、4つの公園の整備事業を進めています。そのうちのひとつ、長い間がれき置き場になっていた鹿妻第5公園がついに完成しました!!

鹿妻第5公園のデザイン決定にあたっては、公園周辺に住んでいるみなさんにアンケートを行ったり、鹿妻小学校の子どもたちによるデザインコンテストを行ったり。公園の利用者である子どもの声がより反映されるよう、また、地域の公園として親しみをもってもらえるよう、これまで地域の方々と一緒に取り組んできました。

完成を記念したオープニングイベントは、2012年4月28日と29日の2日間にわたって行われました。オープニングイベントの前日にSCJスタッフが公園内のゴミ拾いやちらし配りをしていると、通りかかった子どもたちは「明日楽しみだね!」や「明日も明後日も行くからね!!」と声をかけてくれました。

当日は晴天に恵まれ、2日間でのべ170名の子どもたちが遊びにきてくれました。子どもたちの多くは鹿妻小学校で行ったデザインコンテストに参加しており、自分が投票したデザインが形になったことを喜んでいました。


子どもたちは思い思いに5つのプログラムを楽しみました。
・ 新設された遊具で思いっきり遊ぶ
・ POKÉMON with YOUのご協力によるワークショップ
・ 「わしん倶楽部」のみなさんご協力による防災教育
・ 地域の防災や近所の仲間のことを楽しく考えられるクイズラリー
・ みんなでゴミ拾い♪





「子どもたちを笑顔に」をテーマに活動されているPOKÉMON with YOU にご協力いただき、子どもたちはエコバッグづくりやぬりえ、ペーパークラフトを楽しみました。ポケモンブースは大盛況で、イベント開始から終了時まで子どもたちで大賑わいでした。




防災・減災教育活動をされている「わしん倶楽部」にもご協力いただきました。子どもたちは、ゲーム感覚で非常持出袋の中身を考えられる「非常持出袋を考えよう!」や、防災について考えられるカードゲームを楽しみました。1日目に体験した防災カードゲームが印象に残った子どもたちも多かったようで、「昨日やったカードゲームを今日もやりたい!」と口にする子どももいました。






公園全体を使って行ったクイズラリーでは、防災に関するクイズを2つのレベルにわけました。たとえば、「避難リュックには、とにかくたくさんの物を入れておいた方がいい!〇 ×(レベル1)」や「消防自動車はなぜ赤い? ・最初に輸入された消防自動車が赤だったから ・火の色と同じ色だから ・一番目立つ色だから(レベル2)」
*答え:レベル1…× レベル2…

一緒にいらした保護者の方も、「え!そうなの?!」というリアクション。今までの認識を変えるクイズもあったようです。クイズラリーに参加した子どもたちは、株式会社ポケモンからご提供いただいたポケモングッズをゲット!




長い間がれき置き場になっていたこともあり、公園にはガラスの破片などが多く残っています。子どもたちと協力して、園内のゴミ拾いも行いました。すべてのプログラムに参加した子どもたちには、ユニリーバ・ジャパン株式会社にご提供いただいたリプトンティーを配布。のどを潤しました。




子どもたちが安心し、安全に過ごせる公園をつくりたい…。私たちの思いは少しずつ形になり始めました。今後は、子どもたちをはじめ地域のみなさんが主体となり、公園の管理・運営に取り組んでいくのをサポートします!

(報告:仙台事務所 阿部)


 

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