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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2012.03.09)

地域づくりに子どもたちが参加できるきっかけを(2012.03.09)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)が地域で活動を行うなかで、地元行政の皆様のサポートは欠かせません。今回は、石巻市役所の門間一也さんに、子どもたちの様子とSCJの活動についてうかがいました。

「SCJには、行政にはなかなか手が回らない、地域づくりに子どもたちが参加できるきっかけをつくってほしいです。」

石巻市 福祉部 子育て支援課 児童育成グループ
主査 門間 一也さん

最近では、トレードマークの赤い色の服を着たSCJのスタッフが小学校に訪問した時、「こんにちは、いつもお世話になっています」と自ら挨拶する子どもたちを良く見かけます。外部の人々と交流する機会が増え、恥ずかしがらず話しかけられる社交性が身に付き、自分の意見を積極的に言える子どもたちも増えたと思います。震災後、放課後児童クラブに通う子どもたちは、地震の揺れや津波の恐怖で顔がこわばっていましたが、SCJのスタッフが子どもたちとイベントなどで何度も接するうちに、心から笑える子どもたちが増え、笑顔が目につくようになりました。今は、子どもたちは元気に走り回っています。

SCJには、これからも、子どもたちには長期休業期間中にイベント実施を、指導員に対しては、研修の実施を引き続きお願いします。指導員も被災しており、放課後児童クラブでは被災した指導員が被災した子どもたちと接しています。指導員に対しての心のケアも重要と考えています。

SCJの学童支援の一環として行っている学童指導員の研修にお立ち会いいただく門間さん

この震災で住み慣れた街がなくなり、保護者は生活に追われて余裕がないなかで、そうした現状を見た子どもたちは夢を描けなくなっているのではないかと感じています。私は子どものうちに、いっぱい将来の夢を見ることが大切だと考えており、子どもらしく大きな夢を語れる機会をSCJにつくってほしいと思います。これは、行政だけでは不可能であります。例えば、「子どもまちづくりクラブ」のように、地域における様々な取り組みに子どもたちが参加できる仕組み作りは、地域社会や児童支援関係団体等が行政と協働で行うことによって実現するものと考えおりますので、そうした地域づくりに子どもたちが参加できるきっかけがもっとあれば良いと感じています。



(報告:広報 三輪)


 

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