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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2015.11.24)

【岩手:学童(11)】「叩かない、怒鳴らない子どもとの向き合い方についてみんなで考えました」〜学童指導員研修から〜

 

10月に気仙地区学童保育クラブ連絡協議会研修部と共催にて、気仙地区(岩手県大船渡市及び陸前高田市)放課後児童支援員等(旧:学童保育指導員、以下学童指導員)を対象に、研修会を行いました。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)では、震災以降、学校再開後の子どもたちの放課後の居場所づくりの一環として放課後児童クラブ(通称:学童保育)に対するサポート事業を行っています。その事業の一つである「学童指導員研修」は、学童指導員が日々の保育に役立つ知識や技術を身に付けることができる機会を提供することを目的としています。



◆「“ポジティブ・ディシプリン”を通して自分をふりかえる」〜叩かない・怒鳴らない子どもとの向き合い方〜

SCJスタッフが案内役となり、気仙地区内の学童指導員を対象に研修会を実施しました(大船渡市30名、陸前高田市18名参加)。今回実施した“ポジティブ・ディシプリン”(以下、PD)を日本語訳にすると“前向きなしつけ”と訳すことができます(PD詳細参照先:こちら )。PDでは、しつけを「教えること」と捉え直すことから始めます。なぜ学童指導員を対象に実施したのか?それは、ある学童指導員が小学校1〜6年生までの異年齢集団である学童保育に通う子ども一人一人と向き合う中で、どうしたらその子のその場面に必要な声がけができるか悩みを抱いたからです。今回、参加した学童指導員たちは、PDの考え方を通して、“将来こうなって欲しい子どもたちの姿”(長期的な目標)を描いたり、今、学童指導員としてその場面の課題に対処するためにどうしたら良いのか(課題解決の方法)を考えたりしました。他学童同士のグループ間で、日常的な例題を囲んで真剣に、時には笑いありのトークを交わしました。


グループトーク、自分の学童保育の子どもたちをイメージしながら、他の学童指導員と意見交換。

〜参加した学童指導員の声〜
・とても分かりやすい研修でした。実際の自分の学童での様子を思い浮かべながら聞く事ができました。これからも今日学んだことをすみにおきながら、学童の仕事をしていきたいと思いました。
・他の学童の先生方とのワークショップも楽しかったです。コツコツと段階をふまえながら日々保育をしていくことが大切だと改めて思いました。
・自分の気質は知っているつもりでしたが、数字に表わすと意外なこともあり、相手(子ども)の気質も考える事が大事だということがよくわかりました。
・子どもとかかわっていく時に、悩むことがあります。その考え方、解決の方法のヒントたくさんいただきました。ありがとうございます。

研修を終えて、日常の保育や子育てにおける子どもとの向き合い方を、いつもと違う角度から学べたことがとても有意義でしたと感想を頂きました。今後も、日々の子どもたちに向き合う際に必要な保育技術等について、同じ保育現場の学童指導員同士が交流を図りながら、話し合う機会につながればと思います。

(報告:遠野事務所 釜台)

ポジティブ・ディシプリンの考え方のモデル。つみきを使って理解を深めます




 

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