日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2015.11.27)
【岩手:学童(12)】「第2回研修会〜岩手県山田町での取り組み〜」
10月に岩手県山田町にて、放課後児童支援員等(旧:学童保育指導員、以下学童指導員)を対象にした研修会が自治体とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの共催により開催されました。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)では、震災以降、学校再開後の子どもたちの放課後の居場所づくりの一環として放課後児童クラブ(通称:学童保育)に対するサポート事業を行っています。その事業の一つである「学童指導員研修」は、学童指導員にとって日々の保育に役立つ知識や技術を身に付けることができる機会の提供を目的としています。本研修は9月に実施した研修に引き続き、第2回目。岩手県学童保育連絡協議会(以下、岩手県連協)からもご協力をあおぎ、講師を派遣していただきました。
(講師:岩手県大船渡市内現役学童指導員)
◆「運動あそび」(学童指導員19名参加)
第2回目は、岩手県大船渡市の現役学童指導員が講師となり、室内外で遊ぶことができるメニューを紹介してくれました。遊びで用意する教材の値段や実際の子どもたちの反応など、分かりやすくお話ししてくださいました。
<当日の様子>
?はじめに
(アイスブレイキング。「でんでんむし」、「あんたがどこさ」の歌に合わせて両手をバラバラ動かしていきます。見学に来ていた岩手県連協事務局長は、余裕の様子です。)
?『勝ち抜きじゃんけん』
(個人戦。周りの人とじゃんけんをして、3回勝った人から、その場に座って行きます。一番最後に残った人は、寂しそうになりますが・・・講師から「一番たくさんじゃんけんをした人です!拍手!」と言われ、笑顔に。)
?『仲間さがし』
(個人戦。「朝、牛乳を飲んできた人!」・・・該当している人は一斉に動いて、別の席に移動しないといけません。皆さん本気で行っており、女性学童指導員が男性学童指導員を押し出す場面も。)
?『フープ・リレー』
(チーム対抗戦。手を繋いだ状態で端からくぐらせていき、早くフラフープを最後の人まで通せたチームの勝ち。あえて、チームでフラフープのサイズが違うものを使っていた面白いゲームです)
?『靴下合わせ』
(チーム対抗戦。ペアになっている靴下をわざとバラバラにして中央に広げます。そして、よーいどん!で、1人ずつ靴下が元のペアになるように見つけます。多くの靴下をペアにすることができたチームの勝ち)
?『バットなし野球』
(チーム戦。ルールは野球と同じですが、柔らかいボールを使うため室内でも遊ぶことができます。学童保育で行う時は机の下に入ることもしばしば。しかし、障害物が多い方が子どもたちも盛り上がるようです)
?『リバーシー』
(チーム戦。チームカラー(黄色、青色)に分かれ、制限時間内にどちらのチームカラーに多くひっくり返すことができたが競うゲーム。敵チームにひっくり返されないよう、板を遠くに飛ばすチームも。)
?『言葉づくりゲーム』
(チーム戦。書き順を勉強する時に良く使われているひらがなカードを床にバラバラに広げ、単語を作って行き、多くの単語を作り上げたチームの勝ち。3文字以上の単語など、ルールはその場で決めます)
?『靴下ホッケー』
(チーム戦。ルールはサッカーなどの球技と同じ。室内靴を片方使い、ボール(靴下)を敵陣ゴールに決め、点を多く入れたチーム勝ち。ボールが柔らかいため、顔に当たっても痛くありません)
?最後に
( “ぽっとけ”を並び替えると何の言葉になるか?正解は、“ぽけっと”。こうしたバスの中で遊ぶ時に盛り上がるものや、今子どもたちの間で流行っているものなど・・・5つの遊びを実際に教えてくれました。)
(講師の方から参加者全員に折り紙工作のプレゼント!)
〜参加した学童指導員の声〜
・自分たちで作れそうなものや、入手のしやすい道具、室内でできる遊びと普段の児童館で生かせるものを多く教えてくださりました。
・まず自己紹介で講師の方の経歴をお聞きしてびっくり。意識的に研修を受けまくったというお話しに、さらにびっくり。研修に行かせてもらえる職場や家族の協力、そして本人の人柄にとても好感が持てました。
・現場で活躍している先生のお話しを聞くことが自分には一番勉強になります。
「研修会」と言っても専門家による講義スタイルやテーマを元に参加者同士意見を交換するスタイルなど様々です。講師が働く学童保育では、「色々な研修会にじゃんじゃん参加してください」と父母会に言われているそうです。こうした楽しい研修会も方法の一つとして、継続していくことを祈っております。
第3回目(最後)は、12月に実施予定です。報告をお楽しみに!!
(報告:遠野事務所 釜台、東京事務所 鈴木)
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★資料)第一回目活動の様子はこちら