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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2013.08.01)

〜地域の遊び場づくり〜「コミュニケーションを用いる遊び」編(2013.8.1)

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、2011年3月以降、子どもたちが遊び、学び、発達するための安全、且つ保護的な環境づくりを進めてきました。そして昨年9月より、石巻市内で新しい活動「地域の遊び場づくり」を実施しています。

本活動では緊急時に避難所で実施していた「こどもひろば」の流れを引き継ぎ、子どもの遊びを5つに大別し、発達の視点からテーマ毎に「遊び」を楽しんできました。(5つの遊び:「体を動かす遊び」「想像する遊び」「創作する遊び」「手を使った遊び」「コミュニケーションを用いる遊び」)前回の遊び(第4回「手をつかった遊び」)に続き、第5回は「コミュニケーションを用いる遊び」を実施しました!


■コミュニケーションを用いる遊び
「コミュニケーションを用いる遊び」とは、人と人との関わりあいを必要とするもので、言語的・非言語的コミュニケーションの双方を含みます。例えば、乳児であれば、音やリズム、動作の模倣遊びなどがありますし、月齢が高くなって言葉遊びや文字遊びなどが加わると、コミュニケーションを用いる遊びの幅はさらに広がりをみせていきます。

他者との関わりで生まれる遊びは、一体感を通じた楽しみや互いへの理解が深まることの喜びを子どもに教えてくれます。ここで大切なのは、相互の関わりあい自体を楽しみむこと。上手にできるか?は、関係ありません。交流を通して、自分を知り、家族や友達を知り…他者への理解が育まれることが、何より大切で、子どもの自尊心の芽生えを促します。

今回のプログラムは、apconcept/アップコンセプトにお願いをしました。何気ない遊びや親子のやりとりに隠れている、‘コミュニケーション’の発達のヒントを丁寧に見出し、楽しい時間を過ごすことができました。


コミュニケーション遊び
<スカーフ遊び>
今日はどんな遊びかな?綺麗なスカーフに興味津々。
柔らかな動きのスカーフを使って、みんなで同じ動きをしてみます。
円になってゆっくり動いてみたり



くるくる丸めて上に飛ばしてみたり



スカーフをなびかせて走ってみたり


子どもたちが互いの動きを気にし始めます。


<みんなで真似っこ>
ペットボトルで作ったマラカスや缶のおもちゃなど、音の出るものを出してリズム遊び。
誰かが動いて聞こえるリズムを、みんなで真似っこします。
小さく、シャリン♪、大きくガシャガシャガシャ♪
いろんな表現がありました。



<大人も子どもも参加型の読み聞かせ>
次に登場したのは、おお〜きな絵本。
今日は輪読(りんどく)といって、養育者のみなさんが順番に読みます。
聞きなれたママの声…子どもたちがとたんに振り向き、絵本の世界へ引き込まれていきます。





物語に合わせてもいろいろなやりとりを。
「これはどんな音?」と聞くと、「きっとこんな音だよ!!」と思い思いに音を出して楽しみます。



今回は、ミラーリング(模倣)を主に取り入れた活動になりました。みんなでまねっこも楽しいですが、自宅でも親子で、子どものペースに合わせていろいろ出来る…みんなでやるときと違う面白みがある事もわかりました。

SCJではこれまでの活動をまとめた実践集を作成中。
8月には普段違う仮設住宅集会所で活動しているグループが集う交流会も予定しており、今後の「地域の遊び場づくり」が更に充実していくよう、精いっぱい応援をしていきます!次回は交流会の報告です。
こちらもどうぞお楽しみに☆

(仙台事務所 勝又萌子)


 

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