日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2014.08.02)
石巻市、東松島市、初の合同指導員研修開催!(2014.08.02)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)では、学童保育施設(通称:学童)の指導員が、日々の保育に役立つ知識や技術を身に付けられるように、様々なサポートを行っています。
宮城県石巻市と東松島市は行政が運営母体として(石巻市は一部民間に委託)学童保育を行っています。これまでは、各市で別々に、2014年3月よりSCJと宮城県学童保育緊急支援プロジェクト[下記1参照] が石巻市、東松島市担当課とそれぞれ今後の研修について相談したところ、同じ公設同士、交流も兼ねて合同にて実施することとなりました!講師、石巻市、東松島市、宮城県学童保育緊急プロジェクトの皆様の多大なるご尽力のもと初めて実現した、7月1日、2日と連続2日間2市の合同学童指導員研修(述べ225名参加)の様子をご紹介します。
【1日目】
◆ごあいさつ
(写真:石巻市子育て支援課 課長 菅野氏)
◆全体講義
「省令に沿って学ぶ・学童保育の役割と指導員の仕事」
(講師:山本博美氏)
2015年度から新しい子育て支援のしくみがスタートすることに合せて、「厚生労働省令第63号」[下記2参照] 第5条放課後児童健全育成事業の一般原則を中心に、講義がありました。
◆グループ研修
勤続年数別に分かれて、石巻市と東松島市の指導員さんが同じ会場で講師より講義を受けました。
【A】グループ「学童保育と指導員の仕事とは」
(講師:岡村美由紀氏)
【B】グループ「学童の生活づくりで大切にしたいこと」
(講師:山本博美氏)
【C】グループ「指導員間のチームワーク、職場作り」
【2日目】
◆グループ研修
1日目は講義形式でしたが、2日目は各クラブの事例を検討しました。
(Bグループの様子。「高学年=リーダー」だろうか?など)
(中央:東松島市子育て支援課 小野氏)
<参加した指導員の声>
・「講師の先生のお話しはとても身近なお話しでとても共感でき、今後役立てたいと思いました。グループ研修でも他のクラブの様子を聞くことができ良かったです。もっともっと子供の心に寄り添うようになりたいですし、早く子供達に会いたくなりました」(東松島市)
・「岡村先生の体験してきたこと、同じ1〜2年未満の指導員の方との交流で、同じ悩み、違う悩みそれぞれ話をし、共有できた。頑張ろうと思える研修になった。」(東松島市)
・「省令を読む機会を頂き気付く事が多かったです。他の指導員の方のお話を聴く事が出来、参考になりました」(石巻市)
・「研修で勉強するだけでなく「クラブで実践して始めて生かされる」という言葉を聞いてドキッとしました」(東松島市)
・「先生の話を聴いて、パワーをいただきました。ありがとうございました。(中略)「言いにくい」ことでも仕事であることを意識して、良い保育ができるように意見を言って頑張りたいと思います。そして、おたがいが言い合えるチームワークをめざし頑張ります。本当にありがとうございました」(石巻市)
学童指導員は、仕事を持つ保護者から子どもたちを預かり、保育を通して、家族を支えています。SCJでは今後も、学童指導員が日々の保育に活かすことができるような、実践的な研修支援に取り組んでいきます。
(報告:仙台事務所 飯部、鈴木)
[1] 震災後に創られた宮城県学童保育支援団体
http://miyagi-gakudou.cocolog-nifty.com/
[2] 詳細は下記URL参照http://gakudou-osaka.net/wp/wp-content/uploads/2014/05/2014_63gou-kijun.pdf