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日本/東日本大震災/子どもの保護
(公開日:2012.09.10)

「きれいで安心して遊べる公園がほしい」〜石巻での公園づくり〜(2012.09.10)

 

石巻市では、多くの公園が震災の影響を受け、子どもたちの遊び場や居場所が限られています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下:SCJ)は、子どもたちが安心・安全に遊び、学び、成長できる環境づくりを目的とし、石巻市の都市計画課と協働で、ユニリーバ・ジャパン株式会社による「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」の支援のもと、石巻市内の4つの公園を整備しています。これまでに、鹿妻第5公園、さくら公園の2つの公園整備を終えました。

これから蛇田団地北公園と大橋南公園の整備を始めるにあたり、8月20日・21日に、それぞれの公園にて子どもたちをはじめ地域の方々と一緒に公園デザインコンテストを行いました。それに先立って、デザインの中に子どもたちの意見がより反映されるように、
事前に公園周辺の小学校・中学校の子どもたちを対象にアンケートを実施しました。

蛇田団地北公園の近くの学校に通う子どもたち445名からは、
1. プレイウォール、屋根付き休憩所があってボール遊びができる公園
2. 地震が起きたらどこに避難すればいいのかわかるお知らせ板がある公園
がほしいということがわかりました。




そして、蛇田団地北公園のデザインは次の3つが提案されました。






一方、大橋南公園は、403名の子どもたちからは、
1. ボール遊びやおにごっこができるような広いスペースがあり、みんなが楽しめるアスレチック系遊具がある公園
2. トイレ、屋根付き休憩所、街灯がある公園
がほしいということがわかりました。




そして、下の3つのデザインが提案されました。






いよいよコンテスト当日、8月20日、21日は天候にも恵まれ、2日間で子ども118名、おとな27名の参加がありました。子どもたちは、事前に実施したアンケートのことを思い出しながら、3つのデザインを見比べながら真剣に1票を投じていました。乳幼児向けのエリアが設けてあるデザインもあり、子どもたちのなかには自分が遊ぶことだけではなく、「公園で小さい子があそべるようにするため」「みんながあそべて小さい子でもたのしいから」といった小さい子どもたちのことも考えた投票もありました。




また、デザインコンテストと同時に、夏休みのビッグチャレンジとして、
8mの壁を手と足の力だけで登るというウォールクライミングの体験の機会をNPO法人モンキーマジックに提供してもらいました。子どもたちは建物の2階、3階の高さに相当する壁を力いっぱい登りました。登り切ったことを満足気に報告してくれる子どもたちや、思っていた以上に手の力を使ったと話してくれる子どもたち、1度の挑戦では満足がいかず再挑戦したがる子どもたちなど、ウォールクライミングを通し様々なことを感じていました。




現在、コンテストの投票を集計しています!コンテストの結果は次回のブログで〜おたのしみに〜

(報告:仙台事務所 阿部)


 

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