日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2012.07.13)
「夢中で遊んで、久しぶりの笑顔!〜おやこひろば@東松島〜」(2012.7.13)
震災の影響で、公園や校庭・園庭などの遊び場がなくなり、子どもたちが日常生活で思い切り体を動かす機会が減少してしまいました。子どもたちのすこやかな成長のためには、体を思い切り動かすことは大切なことです。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、東日本大震災で被災した子どもたちが遊び、学び、発達するための安全かつ保護的な環境づくり をめざし、仮設住宅団地集会所・談話室の設置、公園や民間の子ども施設整備など、子どもたちが安心して遊び、学び、成長するための居場所づくりを進めています。
今回、SCJはP&G ジャパンの協力を得て、東松島市の多目的施設「あったかいホール」で、「のびのび遊ぼう!おやこひろば」を2012年6月2日(土)に開催しました。このイベントは、1歳〜5歳の乳幼児がのびのびと遊べることを目的とした1日限定の室内遊び場です。各回60分の入れ替え制で、午前中2回、午後1回の合計3回実施しました。初めてのイベントなのでどのくらいの人に興味をもってもらえるか不安でしたが、申し込みを開始してから数日でいっぱいになってしまい、たくさんの申し込みをお断りする結果になってしまいました。
イベント当日は、102組303名の親子が遊びに来てくれました。遊び場は幾つかのコーナーに分かれていて、ボールプール、サイバーホイール、ソフトブロック、ごっこ遊び、ベビーコーナーなど、様々なタイプの遊具やおもちゃがそろえられました。入り口で靴を脱いで裸足になった後、子どもたちは1時間のあいだ、自分が関心のあるコーナーで思う存分遊ぶことができます。各コーナーには、P&Gジャパンの社員 ボランティアが補助についていたので、子どもたちは安全な環境の中で遊ぶことができました。
ボールプール
ソフトブロック
サイバーホイール
ごっこあそび
当日アンケートに答えてくださった来場者の声をいくつかご紹介します。
(原文のまま記載)
* 子供のあそぶ場所が少なくなり、久しぶりに思いきり遊んでいる子供たちの笑顔が
見られてうれしかったです。ありがとうございました。
* 汗だくになって、楽しくあそんでいました。またお願いしたいです。
ありがとうございました。
* 近所の公園がほとんどなくなってしまい、園がお休みの日は自宅で遊ぶコトが
増えたので、今回のような子供が思いっきり遊べる場所はありがたいです。
子どももとってもよろこんでいました。またやってほしいです。
ありがとうございました!!
* いろいろな年齢の子供向けの遊具がたくさんあって子供がとても楽しそうだった。
ありがとうございました。
* 震災後出かけるチャンスがなく、今回のキッカケで出かける様にしたい。
本日は大変ありがとうございました。
震災から1年がたった現在でも、完全な回復までにはまだまだ時間がかかっています。また時間がたつにつれ、震災後に生まれた子どもたちの数も増えてきました。被災地では、震災後の慣れない環境の中で子育てをする親御さんの不安を少しでも解消する必要があるのです。今回のイベントでは東松島市の後援をいただき、来場者が東松島市の子育て支援センターや地元の子育てサークルをはじめとした、地域の情報を入手できるコーナーを設け ました。掲示に熱心に見入るおかあさんたちからは、今後も続けてほしいという声が聞かれました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、今後も被災地で暮らす子どもたちがのびのびと成長していくことのできる子育て環境づくりに向けて活動を続けていきます。
(報告:仙台事務所 荒川)