日本/東日本大震災/子どもの保護(公開日:2012.05.25)
「来てくれた人がわくわくするようなセンターに!」陸前高田市子育て支援センターで子どもたちとフラッグを作りました(2012.5.25)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、放課後児童クラブ、保育所や子育て支援センターなどの子ども施設において、震災以来、子どもたちが安心して遊び・学び、成長するための活動を進めてきています。
今回は陸前高田市の地域子育て支援センター「あゆっこ」をご紹介します。
あゆっこは震災で建物が流失しながらも、「こどもたちもお母さんたちも笑顔になれる場を提供したい!」という職員の方たちの強い想いから、市内3カ所を巡回しながら活動を続けていらっしゃいました。車がなくてなかなか遊びに来られなかった親子からも人気だったようです。
今年の2月には仮設のセンターが完成し、再スタートを切られました。
しかし、一見して「子育て支援センター」と認識できるような外見ではなく、プレハブの寂しいもの…「これって何の施設だろう?」と思われている地元の方も多いようでした。
そこで、“子育て支援だけでなく、地域の方々と子育て世代の方たちが気軽に交流できる場所にしたい”為に、地域に広く子育て支援センターの認識を広めたいと思っている職員の方々からSCJに要望があったのは“大きいだけでなく、見ただけで気持ちが華やかになるフラッグ”の作成でした。
どの様なフラッグを…と考えている時に、“現在センターに遊びに来ている子どもたちにも手伝って貰おう!”と、あゆっこさんに来ていたお母さんと子どもたち、そして近くの仮設住宅に住んでいる方たち、そして陸前高田市の市長さんにもご協力を依頼し、皆さんの手形を使って“あゆっこ”の文字を作っていただきました。
多くの子どもや保護者の方たちに手伝ってもらい、沢山の手形で「あゆっこ」の文字が出来あがりました。
また先日、あゆっこさんと地域の方々との交流の機会に合わせて、完成したフラッグをお披露目させていただきました。あゆっこを利用している親子と、地域の方々と、一緒に餅つきやリズム遊びを通してふれあいました。
みんなで一緒にリズム遊び♪
音楽に合わせて肩たたきやくすぐり遊びなど、ふれあい遊びもしました
足を運んでいただいた地域の方々からは「最初は何が出来んのがど思っだけど、こんないい場所だったんだね」「やっぱり子どもの笑顔はいいね!」という暖かい言葉が聞かれました。
あゆっこを利用しているご家庭の方も、「まだ保育所に入れないから、子どもを安心して遊ばせられる場所があって本当に助かる」というお話を聞かせてもらいました。
子どもたちも保護者の方も安心して遊べる場所。また、ふと立ち寄ってお話ししたり、大声で笑える場所。買い物から帰ってきたおばあちゃん方が、ベンチで一休みしながら自然に子どもたちと触れ合える場所が陸前高田に出来ました。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も様々な関係機関と協働し、地域の方々とともに、子育てを行う家庭を支えるお手伝いをしていきたいと思います。
(報告:仙台事務所 宍戸)