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モンゴル
(公開日:2009.08.03)

40年ぶりに大洪水(2009.08.03)

 

【モンゴルで40年ぶりの大洪水が発生し深刻な被害に】
セーブ・ザ・チルドレンは災害時に取り残されがちな障がい児・障がい者のいる家庭を優先的に支援します


7 月17日から25日にかけて、モンゴル首都ウランバートル市及びゴビ・アルタイ県を中心に豪雨による大規模な洪水が発生し、幼い子どもを含む24人が死亡、2000家庭以上が被災するなど深刻な被害が出ています。橋や電柱などの公共施設が破壊され、死者が出るほどの洪水は、モンゴルでは1966年以来、 40年ぶりのことです。

特に被害が深刻な地域は、首都ウランバートル市バヤンズルフ地区の低所得者居住地域「ゲル集落※」です。その中でも最も被害の大きい行政区では、全4109世帯のうち、111世帯が家屋・家財を失い、250世帯以上が被災しています。
また、9歳の子どもが豪雨の勢いで1キロも流され負傷したり、障がいを抱えた男性が逃げ切れずに亡くなっています。さらに、洪水が破壊した落とし込み式トイレやごみ山の影響で、感染症の流行も懸念されています。

セー
ブ・ザ・チルドレン(SC)は、貧困度が高く被害が深刻なバヤンズルフ地区行政の強い要請を受け、27日・28日に調査を行いました。そして、最も大きな
被害を受けた行政区を支援対象地域とし、その中でも、災害時に取り残されがちな障がい児・障がい者のいる家庭を優先的に支援することに決定しました。


ンゴルでも子どもの権利推進団体として高い評価を受けているSCに要請されたのは、9月に新学期を迎える子どもたちへの支援。文房具・通学カバンといった
通学に欠かせない物資の支援と共に、暖かく清潔な子ども服・靴、衛生用品、調理器具、その他障がいを持つ家族がいる家庭が必要とする物資の支給をします。
対象家庭の特定と物資の調達・配布は、現地NGO「障がい児保護者の会」と協力して進めます。本格的支援は、7月29日に開始し、8月11日までに物資調
達・配布を完了する予定です。

障がい児の権利推進は、SCのモンゴルにおける優先分野の一つです。過去10年にわたり、障がい児の権利向上・統合教育の推進に注力してきました。今後ともモンゴルの子どもたちへの皆さまのご支援をお願いたします。


ゲル集落:首都郊外に広がる低所得者居住地域で、地方移民が住居として持ち込んだゲル(フェルト製テント:遊牧民の間で一般的な移動式住居)が集中してい
ることからこう呼ばれます。ゲル集落では、一般的に電気・水道・舗装された道路といった基本インフラが整っておらず、教育・保健といった社会サービスも限られています。





 

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