セーブ・ザ・チルドレンは、2021年3月にモンゴルで発生した砂嵐により被災した子どもたちおよび遊牧民世帯を対象に、7月5日より支援を開始しました。

今回の砂嵐では、モンゴル国内の16県が被災し、子ども2人を含む10人が死亡 、被災者数は4,287世帯（およそ1万5,433人） にのぼりました。また、移動式住居ゲル531個と、2,244の家畜用フェンス、家屋283棟の屋根の損壊や、モンゴル経済において貴重な収入源である家畜も34万354頭が死んだり行方不明になったりするなど、甚大な被害が発生しました。被災者の多くは遊牧民のため、家畜への被害により生計状況に大きな影響が出ているほか、日常の食料（肉、ミルク）を家畜に頼っていた遊牧民世帯の食料確保にも影響が出ています。

支援では、被災した遊牧民世帯を対象として、ゲルや衛生キットの配布、現金給付、子どものための心理的応急処置に関する情報提供を行います。これらの活動により、被災世帯が安全な住居を確保でき、衛生状態および生計状況の改善、また砂嵐の影響を受けた子どもたちやその養育者が抱える心理社会的負担が軽減されることを目指します。

セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちや遊牧民の皆さんが、1日でも早く日常生活を取り戻せるよう支援を行っていきます。

本事業は、皆さまからのご寄付と、ジャパン・プラットフォームからのご支援により実施しています。

海外事業部 秋元光一